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東日本大震災による福島第1原発事故後、被災地からの避難受け入れなどの対策にあたっている福島市の瀬戸孝則市長(65)が15日、大阪市の橋下徹市長(43)を表敬訪問した際、「久しぶりに放射能から頭が離れて、スッキリしているところでございます」と発言した。観光・物産をPRする場で和やかな空気だったとはいえ、被災者の感情を逆なでしかねない発言。「毎日(頭が)いっぱいですから」と真意を説明したが、被災地の市長として、さらなる釈明を求められかねない失言だ。
和やかな表敬訪問の場で、瀬戸市長が口を滑らせた。大阪市内で開催される観光・物産フェアのPRのため、仙台市の奥山恵美子市長(61)、山形市の市川昭男市長(71)とともに大阪市役所を訪問。笑顔の橋下市長に、冒頭のあいさつを述べた時だった。
「福島市はご存じの通り、放射能被害が大変でございます。本来ならここに桃や梨やリンゴが並ぶはずなんですが、私たちの主たる産業の農業が壊滅的被害を受けている。今日は久しぶりに放射能から頭が離れて、スッキリしているところでございます」
約30分間の訪問では、各市の関係者から笑い声も。橋下市長も会談の終盤に「内装の建材に含まれているとかで、大阪市長室や大阪府庁の知事室の方が(被災地よりも)放射線量が高いんですよ。陰謀かな、なんて言ってるんですけど」と語るなど、瀬戸市長の発言を問題視する声は誰からも上がらなかった。
橋下市長が退室した後に報道陣から真意をただされると、瀬戸市長は「毎日、放射能に追っかけられているから、放射線量とか風評被害だとか賠償だとか、そんなことで(頭が)いっぱいですからね」と説明。「大阪からの観光客はもともと多くない。風評被害が大きいのは北関東だけどね」などと、悪びれる様子はなかった。
また、原発事故の除染で出た汚染土壌や廃棄物について、報道陣に「持っていくところがないんです。どうしているかというと、自分のところの庭に安全に(保管している)。意外と(放射性)セシウムっていうのは安全に保管できるんですよ。近づかなければ、あるいは遮蔽すれば、(セシウムは)飛んできませんから」との認識を示した。
瀬戸市長の発言は、住民が汚染土壌や廃棄物を自宅で保管しても安全だと強調したものとみられ、この発言も波紋を呼びそうだ。
原発事故を巡っては2011年9月、当時の鉢呂吉雄経済産業相(64)が報道陣に「放射能つけちゃうぞ」という趣旨の失言をし、大臣就任9日目で辞任に追い込まれている。
(2013年1月16日06時04分 スポーツ報知)
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