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最終更新:2013年1月12日(土) 10時34分

高校生自殺、顧問は体罰常態化認める

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 大阪でバスケットボール部の顧問から体罰を受けていた男子生徒が自殺した問題で、顧問は「強いクラブにするために体罰は必要」との考えを示していたことがわかりました。

 「同じミスをしても、キャプテンの自分だけが怒られる」

 亡くなる4日前、ルーズリーフに綴った心の叫びは、顧問に渡せないまま残されています。

 バスケットボール部のキャプテンだった男子生徒(17)は、自殺する前日に行われた練習試合の最中にも顧問からの体罰を受けていました。大阪市教育委員会が行った顧問への聞き取り調査によりますと・・・

 「『コート内で平手で2、3発 、頬をたたいた。その後、平手で側頭部を数回たたきました』と」(大阪市教育委員会の会見)

 その日の練習後、男子生徒は教官室で顧問と話し合ったといいます。「しんどい」、そうこぼした生徒に対して・・・

 「何がしんどいのか、殴られることか。B(チーム)行きでもいいんやな」(顧問)

 この言葉に、生徒は固まって返事ができなかったといいます。結局、「キャプテンを続けるのか」という顧問の問いに、生徒は「頑張ります」とだけ答えました。

 生徒が亡くなった後の聞き取り調査では、顧問は体罰は必要だったとの認識を示しています。

 「『強いクラブにするためには体罰は必要ですか?』(と尋ねると、顧問は)『必要だと思います』と」(大阪市教育委員会の会見)

 「体罰は常習化していたのか?」との問いには、小さく「はい」とだけ答えたといいます。顧問は体罰の常態化について認めているものの、母親は自殺の前日、「30〜40発殴られた」と生徒から聞いており、隔たりはまだまだ大きいままです。(12日00:08)

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