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桜宮高校バスケ部主将自殺問題 橋本市長が遺族に謝罪

遺族に面会後、記者団の質問に答える橋下徹大阪市長
遺族に面会後、記者団の質問に答える橋下徹大阪市長
Photo By 共同 

 大阪市立桜宮高2年のバスケットボール部主将の男子生徒=当時(17)=が顧問の男性教諭(47)から体罰を受け自殺した問題で、同市の橋下徹市長が12日、大阪府内の生徒宅を初めて訪ね、「僕も含め行政側の責任だ」と遺族に謝罪した。また、同校の保護者や市民から大阪市役所に寄せられたメールは約200通に達した。

 橋下市長は午後2時ごろから約2時間、両親と兄に面会。生徒が残した遺書も見せてもらったという。「命を奪ったことに釈明の余地はない。学校現場、僕も含め行政側の責任だ」と謝罪した。

 さらに「司法判断は別だが、社会常識としての因果関係はある」として自殺と体罰の因果関係を遺族に認めた。訪問後、市内で記者団の取材に「しっかりこちらの謝罪の意を受け入れてくださった」と述べた。

 橋下市長は中学、府立北野高時代ともラグビー部に在籍。高校3年時はレギュラーとして母校を46年ぶりの全国大会に導いた。この経験を踏まえ、今回の問題が明らかになった後の今月10日には、指導者にビンタされたことを振り返り「体罰だったという認識はひとつもない。僕にとっては教育だった」と話すなど、体罰を容認するともとれる発言をしていたが、「気合が抜けているときにペナルティーを与えるのは体罰じゃなくて暴力。考え方を改めないといけない。反省している」と神妙に語った。

 市役所には体罰を批判する市民や保護者らからのメールが殺到。このうち同校の「卒業生の母」を名乗る匿名の人物は、「警察にも(体罰について)相談したが、学校や教育委員会からは望んでいるような対応がなかった」と告白。「あきらめずに学校や教育委員会にアプローチしていれば防げたはずだ」とつづった。このメールは橋下市長にも転送された。

 橋下市長は、自殺後に学校側が行った生徒や保護者のアンケートに「早く試合をやりたい」「顧問の指導を受けたい」との記述があったと紹介。「仲間が亡くなっているのに、異常な世界」と述べ、スポーツ強豪校に子供を通わせる保護者側にも、体罰を容認する風潮があると指摘した。

 また、自殺した生徒に体罰を加えた顧問が、数年前の体育の授業中に生徒を平手打ちする体罰を加え、反省文を提出していたことも学校関係者への取材で分かった。

[ 2013年1月13日 06:00 ]

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