大阪・高校生自殺 顧問「キャプテン辞めたら2軍落ち」示唆
大阪市立の高校の男子生徒(17)が、部活動の顧問から体罰を受けた翌日に自殺した問題で、顧問が男子生徒に対し、キャプテンを辞めたら2軍に落とすことを示唆していたことがわかった。
大阪市立桜宮高校バスケットボール部キャプテンの男子生徒は2012年12月、「顧問の体罰がつらい」という手紙を残して、自殺した。
大阪市教育委員会によると、男子生徒は自殺の前日、体罰を受けたあとに、キャプテンを続けるかどうか、顧問と相談したことを、母親に打ち明けていた。
その際、男子生徒が顧問に「しんどい」と相談したところ、「何がしんどい、殴られることか。Bチーム(2軍)行きでもいいんやな」と言われ、男子生徒は返事ができなかったという。
結局、男子生徒は、「キャプテンを続けるのか?」と問われ、「はい」と答えたという。
一方、顧問は、2011年秋に通報があった際には体罰を否定していたが、最近の教育委員会の聞き取りに対しては、通報の前にも、何回か部員をたたいたことを認めていることがわかった。
顧問は、「たたくことで気合を入れて、いいプレーをする。体罰との認識はなかった」と話しているという。
このことから、顧問の体罰が常態化していた疑いもあり、教育委員会は、外部監察チームなどと協力して、実態解明を目指す方針。