最終更新: 2013/01/16 01:15

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体罰自殺問題 大阪府警、顧問以外の学校関係者からも参考人聴取

大阪市立桜宮高校の男子バスケットボール部のキャプテンが自殺した問題を受け、大阪府警が、問題の顧問以外からの学校関係者からも、参考人聴取を始めたことが明らかになった。
安倍首相は15日午後、自らの肝いりでつくられた教育再生実行会議の担当室立ち上げに参加した。
安倍首相は「教育はですね、安倍政権というよりも、日本国の最重要課題。体罰、これは悪弊ですから、こうしたものは断ち切っていくのが当然」と述べた。
問題が山積する中、取り組むべき喫緊の課題は、大阪市立桜宮高校の生徒の自殺で浮かび上がった体罰問題。
大阪市立桜宮高校の男子バスケットボール部のキャプテンが自殺した問題を受け、大阪市教育委員会は、顧問の体罰があったバスケットボール部とバレーボール部の活動を、無期限停止にすることを新たに決定した。
また大阪府警が、問題の顧問以外からの学校関係者からも、参考人聴取を始めたことも明らかになった。
桜宮高校で「体罰」を受けていた元生徒は「(顧問に)『倉庫に入っておけ』と言われて、倉庫でビクビクしながら待ってて。先生が入ってきて、外に見えないところで何発もビンタをされる。多いときは、40発とかありましたね。『倉庫イン』という言葉が、僕たちの中であった」と話した。
桜宮高校で、かつてバレーボール部に所属していたこの男性は、バレー部やバスケ部だけでなく、学校全体が、理不尽な体罰を容認する空気に支配されていたと証言する。
桜宮高校で「体罰」を受けていた元生徒は「僕は成績がよくなかったので、部活中に放送で呼ばれて。部活をそういう理由で抜けたってだけで、ビンタをされて鼻から出血とか。こういうことは、桜宮高校の生徒が聞いても、『当たり前やん』というのが普通なんです」と話した。
校内で公然と行われていたという過剰な体罰は、部活動の指導の一環という名のもとに、黙認されていたのか。
15日、この桜宮高校の校長などから、直接聴き取りをした「ヤンキー先生」こと義家文部科学政務官は「気合を入れるために平手打ちをするなんて、前時代的な話。プロレスとかショービジネスの世界ですよ。練習試合の最中、コートの中で(体罰が)行われていて、全く問題にならないのが異常でね。街でいきなり、気にくわないからって、平手打ち4発、5発やったら、110番入りますよ。これは社会と学校が、あまりにもかけ離れている」と述べた。
そのうえで義家政務官は、学校でのスポーツ活動の勝利至上主義を改めるために、顧問の教諭の人事異動の在り方についても考えるべきとの考えを示している。

(01/15 18:21)


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