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事件
【桜宮高2自殺】体罰顧問、18年間異動なし、市基本方針逸脱 橋下市長「主つくるような人事」と批判
2013.1.10 12:12
[自殺・自殺未遂]
大阪市立桜宮高校の男子バスケットボール部主将だった2年の男子生徒=当時(17)=が自殺した問題で、自殺前日に生徒に体罰を加えていた男性顧問(47)は平成6年から18年間にわたって体育教師として勤務し、7~10年の在任期間で別の学校に異動させるという市教委の基本方針から「逸脱」していたことが10日、分かった。市教委や同校の関係者は「代わる人材が見つからなかった」などと釈明したが、橋下徹・大阪市長は「主(ぬし)をつくるような人事」と市教委を批判した。
桜宮高は市立の23校のうち2校しかない体育科を設置。体育科やスポーツ健康科学科を設けて特色ある教育を売りにしており、顧問が率いるバスケ部は全国強豪チームとして人気が高かった。
市教委は「顧問のような専門性が高い教員は、異動のチャンスが少ないのが現状だ」と説明。顧問が同校で長年わたりバスケット部を指導する中で体罰を容認する閉鎖的な環境が生まれた可能性もある。
また同校の前校長(61)は産経新聞の取材に「(顧問の)在任期間が長すぎるということで、本人にも『転勤があると思っておいてくれ』と伝えたが、体育教師の資格を持ち、なおかつ、バスケットボールの指導にも優れた人材は見つからなかった」と話し、後任探しが難しかったことを理由としてあげた。
桜宮高校のバスケ部顧問が18年間継続して勤務している点について、橋下徹市長は10日午前、市役所で記者団に対し「校長より、教員が強くなる。教員のやり方に誰も声をあげれないような状況になり、主を作るような人事だ」と述べ、市教委による人事のあり方を問題視した。
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