昨年12月下旬、大阪市立桜宮高校(都島区)2年の男子生徒が自宅で自殺をしていたことが8日、分かった。市教委によると、生徒は男子バスケットボール部の主将で、同部顧問の男性教諭(47)から自殺前日、体罰を受けていた。市教委は自殺と体罰の因果関係などについて調査している。
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生徒は自宅の自分の部屋で、制服のネクタイを使って首つり自殺をしていた。生徒が顧問教諭宛てに書いていた手紙には「なぐられ、つらい」という趣旨の記載があった。
教諭は市教委に対して、体罰の回数について「自殺の前日に加えて、1、2度」と説明しているが、生徒の両親は「それどころではない、もっと多い」と反論している。同校がほかのバスケ部員にアンケートを行ったところ、ほかの部員からも複数回の体罰の申告があったという。
生徒が自殺したのは昨年12月23日。市教委によると、生徒の母親が自分の部屋で首をつっている生徒を見つけ119番。生徒は搬送先の病院で死亡が確認された。
生徒は前日に行われた練習試合にミスをした際、教諭に顔を殴られており、生徒の遺体から口が切れる傷が確認された。市教委によると、遺書とともに数日前に教諭に宛てた手紙が見つかり、手紙には「ほかの生徒も同じことをしているが、自分だけがたたかれる。つらい」という趣旨の記載があったという。