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最終更新:2013年1月14日(月) 19時28分

卵子提供をあっせん、国内初の団体設立

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 妊娠が出来ない女性のために、第三者からの卵子の提供をあっせんするという、日本で初めての団体が設立されました。

 「私自身が突破口を開いて、先頭を切ってやっていきたい」(ODーNET 岸本佐智子代表)

 この団体は性染色体の異常のために、卵子がない女性の家族や、医療関係者などが設立しました。

 卵子がない女性は第三者から提供を受け、体外受精をすれば妊娠・出産が可能ですが、国内では姉妹や友人同士など、ごく一部の間でしか行われていません。このため、団体では無償で卵子提供に協力する女性を募集することにしたものです。

 こうした団体の設立は国内で初めてのことですが、専門家からは様々な問題点が指摘されています。

 「体にとっていわば、異常な行為を外から行うということなので、卵巣刺激症候群が出たり、いろいろな問題が出てくる」(生殖補助医療に詳しい福武公子弁護士)

 子どもが遺伝上の母親を知る権利について、団体では将来、子どもに卵子を提供した女性の名前や住所などを明らかにすることを条件にしています。

 また、1年間募集して卵子提供がなかった場合、提供者に報酬を支払うことも検討するとしています。(14日18:27)

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