世の中ではセガ、任天堂、マイクロソフト、ソニー、スクウェアエニックスにお
熱のようだが、うちのブログではあえてSNKについて書こうと思います。
SNKは確かに存在し、アーケードでセガに並ぶ大企業だった時代が確かにあった。
さてそれほどまでの企業が何故なくなってしまったのか。
紆余曲折あって川崎英吉により興された新日本企画はいわゆるブロック崩しのコ
ピーゲームでデビューする。
その後もタイトーと関係を築きコピーゲームを出す会社として定着していたが、
やはりそんなので利益を得ることができるはずもなく経営危機に陥る。
そこで川崎英吉と社員が一丸となって開発したのがASOというゲームだ。
これについてもナムコのゼビウスの類似作品といわれればそれまでだが、ゼビウ
スを模範としそれを追い越そうとした努力の賜物であり、実際ゲームの内容も複
雑な面もあるが新しい視点をもたらしてくれるものだった。
これによって危機を脱する。
その後出したＴ・Ａ・Ｎ・Ｋにおいてもダイヤル式レバーの採用やストリートフ
ァイターに奥行きの概念を取り入れたストリートスマート等、完全新作というよ
り何かをベースとしてその上で新しい楽しさを追加するというのを得意とした。
パクリと言われれば何も言えないかもしれない。
だがその頃のSNK作品には単なるパクリでは終わらせないといった作品に対する情
熱があった。
その後、ストリートファイターは対戦格闘という新しいジャンルを開拓して話題
をさらった。
餓狼伝説はあくまでストリートスマートのシステムが継承されているが、ストリ
ートファイター�兇留洞舛眷擦�入っている。
ここからSNKは格闘ゲームメーカーとして躍進する。
龍虎の拳は見た目や基本システムこそ似通っているが、拡大・縮小機能や挑発、
超必殺技の初搭載等で格闘ゲームの新たな形を示したといってもいいできだった
。
その後の餓狼伝説２で本格的に好きなキャラを選んでプレイするというスタイル
がSNKでも確立された。
93年にSNKは新しい対戦格闘ゲームを発売した。
それがサムライスピリッツだ。
時代背景や世界観を一気に変え、武器による駆け引きを重視したこのゲームは一
気にSNKの名前を世に知らしめた。
この世界観の変更に感銘を受けたのか作っていたのか、翌年にはカプコンからヴ
ァンパイアが発売される。
余談だが、この年あたりにカプコンはいよいよ攻撃を開始する。
ファイターズヒストリーに対する裁判。
この裁判の結果はSNKも気になる事だっただろう。
結果は和解ではあるが、パクリやアレンジばかりだったアーケード業界では衝撃
の出来事だった。
さらにSNK作品に対して著作権違反であるという事を公言しSNK、ADKを威圧。
それと同時にカプコンの西山氏等のスタッフがSNKに転職した等をカプコンは引き
抜きと主張。
それに対抗するようにSNKはストリートファイター�靴両ι犬鮗萋世靴童�制。
両者は同じ関西に会社を構えている事もあり険悪な仲になっていく。
そして94年、SNKの看板タイトルとなるキングオブファイターズが稼動する。
当時倒産したアイレムスタッフによる大量のキャラクターと３対３のボリューム
、バランスは問題があったが後のヒットシリーズの元祖が登場することとなった
。
この年以降も格闘ゲームを出すと同時に多方面への展開を考えるようになる。
この時SNKは焦っていた。
ライバルであるカプコンのバイオハザード等による躍進、3Dゲーム機への業界の
情勢の変化に乗り遅れた事。
この時代のSNKの行った事業に格闘以外のジャンルのゲームの開発、家庭用ネオジ
オのヒットを受け開発したネオジオCD、タカラとの提携、スクウェアスタッフの
回収による会社サクノスへの出資等がある。
だがどれもうまくはいかなかった。
過去の何かをベースにして飛躍させるといったこともできず明らかにSNKは迷走し
ていた。
そこでSNKが重みを置いたのはやはりゲーム事業だった。
アミューズメント施設の経営、携帯ゲーム機の参入、業務用ネオジオの3D化を軸
に展開していたが、その裏でグッズやコスプレ衣装等幅広い展開を見据えたもの
や、恋愛シュミレーションゲームの支援及び作成等様々な分野に手を出していく
。
しかしアミューズメント事業は中途半端な遊園地規模の事業展開をしてしまうこ
とで失敗する。
同時に3Dネオジオであるハイパーネオジオ64も性能こそありましたがそれを表現
する技術力不足により撤退、携帯ゲーム事業も同時期に発売されたワンダースワ
ンにさえ負けてしまいます。
携帯機であるネオジオポケットも音楽再生機能の追加等をしようとしましたが、
早すぎました。
メモリの価格を考えてあの時代ではまだやるべき事業ではなかったと思います。
餓狼、月華の剣士、カプコンとの和解とコラボ等の作品の成功以上に赤字が膨れ
上がりついにSNKはアルゼの子会社になります。
借金に負われて子会社になって何も言えない立場にも関わらずパチスロ事業に集
中するアルゼとは不仲になり、破産させられます。
こうしてSNKという企業は消滅しました。
何がいけなかったのか。
まずはネオジオへの執着でしょうか。
この成功がプレイステーションやサターンへの参入という選択肢を遅らせ、技術
の遅れを生み出してしまっています。
ネオジオは十数年続いた長寿ハードですが、少し長く使いすぎた感じもします。
次にADKというネオジオの生みの親の会社を縛り付けてしまったのも痛いです。
契約でネオジオ以外のハードに出すのを禁止されていたADKの技術の遅れはSNKに
も少しは責任があると思います。
そもそもADKはハードメーカーでもあったのですからせめてハードの開発を任せて
いればもう少し違う未来があったのかもしれません。
…実はADKは内密にプレイステーションにソフトを２本程供給していたのですが、
それがSNKにばれて潰されてしまいます。
ネオジオの成功の片腕をこんな扱いしてるんですからその後アルゼに潰されたの
は報いなのかもしれませんね。
あとネオジオのメモリーカードやネオジオポケット、音楽プレイヤー等、技術を
先取りしている部分も重荷になっていたと思います。
新しい技術はコストがかかるのでよっぽどな資金の余裕がないとやってはいけま
せん。
しかしSNKは挑んでしまいました。
ハイパーネオジオ64もですが、これには2Dのネオジオを遥かに凌ぐ2Dの機能も持
ち合わせています。
実際は使われませんでしたが、こちらを使ってKOFの続編等を出していれば価格が
障害ですが、もう少し普及したかもしれません。
結局一番赤字を算出した遊園地事業が一番いけないんですけどね。
熱のようだが、うちのブログではあえてSNKについて書こうと思います。
SNKは確かに存在し、アーケードでセガに並ぶ大企業だった時代が確かにあった。
さてそれほどまでの企業が何故なくなってしまったのか。
紆余曲折あって川崎英吉により興された新日本企画はいわゆるブロック崩しのコ
ピーゲームでデビューする。
その後もタイトーと関係を築きコピーゲームを出す会社として定着していたが、
やはりそんなので利益を得ることができるはずもなく経営危機に陥る。
そこで川崎英吉と社員が一丸となって開発したのがASOというゲームだ。
これについてもナムコのゼビウスの類似作品といわれればそれまでだが、ゼビウ
スを模範としそれを追い越そうとした努力の賜物であり、実際ゲームの内容も複
雑な面もあるが新しい視点をもたらしてくれるものだった。
これによって危機を脱する。
その後出したＴ・Ａ・Ｎ・Ｋにおいてもダイヤル式レバーの採用やストリートフ
ァイターに奥行きの概念を取り入れたストリートスマート等、完全新作というよ
り何かをベースとしてその上で新しい楽しさを追加するというのを得意とした。
パクリと言われれば何も言えないかもしれない。
だがその頃のSNK作品には単なるパクリでは終わらせないといった作品に対する情
熱があった。
その後、ストリートファイターは対戦格闘という新しいジャンルを開拓して話題
をさらった。
餓狼伝説はあくまでストリートスマートのシステムが継承されているが、ストリ
ートファイター�兇留洞舛眷擦�入っている。
ここからSNKは格闘ゲームメーカーとして躍進する。
龍虎の拳は見た目や基本システムこそ似通っているが、拡大・縮小機能や挑発、
超必殺技の初搭載等で格闘ゲームの新たな形を示したといってもいいできだった
。
その後の餓狼伝説２で本格的に好きなキャラを選んでプレイするというスタイル
がSNKでも確立された。
93年にSNKは新しい対戦格闘ゲームを発売した。
それがサムライスピリッツだ。
時代背景や世界観を一気に変え、武器による駆け引きを重視したこのゲームは一
気にSNKの名前を世に知らしめた。
この世界観の変更に感銘を受けたのか作っていたのか、翌年にはカプコンからヴ
ァンパイアが発売される。
余談だが、この年あたりにカプコンはいよいよ攻撃を開始する。
ファイターズヒストリーに対する裁判。
この裁判の結果はSNKも気になる事だっただろう。
結果は和解ではあるが、パクリやアレンジばかりだったアーケード業界では衝撃
の出来事だった。
さらにSNK作品に対して著作権違反であるという事を公言しSNK、ADKを威圧。
それと同時にカプコンの西山氏等のスタッフがSNKに転職した等をカプコンは引き
抜きと主張。
それに対抗するようにSNKはストリートファイター�靴両ι犬鮗萋世靴童�制。
両者は同じ関西に会社を構えている事もあり険悪な仲になっていく。
そして94年、SNKの看板タイトルとなるキングオブファイターズが稼動する。
当時倒産したアイレムスタッフによる大量のキャラクターと３対３のボリューム
、バランスは問題があったが後のヒットシリーズの元祖が登場することとなった
。
この年以降も格闘ゲームを出すと同時に多方面への展開を考えるようになる。
この時SNKは焦っていた。
ライバルであるカプコンのバイオハザード等による躍進、3Dゲーム機への業界の
情勢の変化に乗り遅れた事。
この時代のSNKの行った事業に格闘以外のジャンルのゲームの開発、家庭用ネオジ
オのヒットを受け開発したネオジオCD、タカラとの提携、スクウェアスタッフの
回収による会社サクノスへの出資等がある。
だがどれもうまくはいかなかった。
過去の何かをベースにして飛躍させるといったこともできず明らかにSNKは迷走し
ていた。
そこでSNKが重みを置いたのはやはりゲーム事業だった。
アミューズメント施設の経営、携帯ゲーム機の参入、業務用ネオジオの3D化を軸
に展開していたが、その裏でグッズやコスプレ衣装等幅広い展開を見据えたもの
や、恋愛シュミレーションゲームの支援及び作成等様々な分野に手を出していく
。
しかしアミューズメント事業は中途半端な遊園地規模の事業展開をしてしまうこ
とで失敗する。
同時に3Dネオジオであるハイパーネオジオ64も性能こそありましたがそれを表現
する技術力不足により撤退、携帯ゲーム事業も同時期に発売されたワンダースワ
ンにさえ負けてしまいます。
携帯機であるネオジオポケットも音楽再生機能の追加等をしようとしましたが、
早すぎました。
メモリの価格を考えてあの時代ではまだやるべき事業ではなかったと思います。
餓狼、月華の剣士、カプコンとの和解とコラボ等の作品の成功以上に赤字が膨れ
上がりついにSNKはアルゼの子会社になります。
借金に負われて子会社になって何も言えない立場にも関わらずパチスロ事業に集
中するアルゼとは不仲になり、破産させられます。
こうしてSNKという企業は消滅しました。
何がいけなかったのか。
まずはネオジオへの執着でしょうか。
この成功がプレイステーションやサターンへの参入という選択肢を遅らせ、技術
の遅れを生み出してしまっています。
ネオジオは十数年続いた長寿ハードですが、少し長く使いすぎた感じもします。
次にADKというネオジオの生みの親の会社を縛り付けてしまったのも痛いです。
契約でネオジオ以外のハードに出すのを禁止されていたADKの技術の遅れはSNKに
も少しは責任があると思います。
そもそもADKはハードメーカーでもあったのですからせめてハードの開発を任せて
いればもう少し違う未来があったのかもしれません。
…実はADKは内密にプレイステーションにソフトを２本程供給していたのですが、
それがSNKにばれて潰されてしまいます。
ネオジオの成功の片腕をこんな扱いしてるんですからその後アルゼに潰されたの
は報いなのかもしれませんね。
あとネオジオのメモリーカードやネオジオポケット、音楽プレイヤー等、技術を
先取りしている部分も重荷になっていたと思います。
新しい技術はコストがかかるのでよっぽどな資金の余裕がないとやってはいけま
せん。
しかしSNKは挑んでしまいました。
ハイパーネオジオ64もですが、これには2Dのネオジオを遥かに凌ぐ2Dの機能も持
ち合わせています。
実際は使われませんでしたが、こちらを使ってKOFの続編等を出していれば価格が
障害ですが、もう少し普及したかもしれません。
結局一番赤字を算出した遊園地事業が一番いけないんですけどね。