名古屋・西区の家族3人殺害:不明の長女、自殺 山中で遺体発見
毎日新聞 2013年01月14日 東京朝刊
名古屋市西区比良3、不動産会社経営、早川澄雄さん(68)方で12日、澄雄さんと妻律子(のりこ)さん(64)、律子さんの母静枝さん(84)が遺体で見つかった殺人事件で、愛知県警西署捜査本部は13日、早川さん方から北東約15キロの同県小牧市大山の山中で女性の遺体を発見、行方を捜していた澄雄さんの長女(39)と確認した。首をつった状態だったことから捜査本部は自殺とみて、詳しい経緯や事件との関連を調べている。
12日午後、長女が普段使っていた高級外車が付近の山中で見つかり、引き続き捜索したところ、車から北へ数百メートル離れた山中で13日午前10時50分ごろ長女の遺体を発見した。
捜査本部によると、長女はパジャマの上下に灰色のダウンコートを羽織り、木にかけたトレーナーのような服で首をつった状態で死亡していた。
澄雄さん方は長女を含む4人暮らし。別居している長男(35)が12日午前9時25分ごろに訪れ、3人が死亡しているのを見つけた。捜査本部は13日、3人を司法解剖し、鈍器で頭を殴られていた澄雄さんを含め、いずれも死因は首を絞められたことによる窒息死とみられるとした。11日深夜から12日朝にかけて就寝中に殺害された可能性が高いとみている。事件後、長女と連絡が取れず、自宅から長女用の車もなくなっていた。【岡大介、沢田勇】