安倍晋三首相が1月中旬、初の外国訪問先としてインドネシア、タイ、ベトナムを訪れる方向となった。日米同盟強化を掲げる首相は米国を初外遊先とする考えだったが、オバマ大統領が多忙なため、先送りされることになった。
首相訪米を調整するためワシントン入りした河相周夫外務事務次官は7日、国務省のバーンズ副長官らと会談。米側は、大統領は1月に2期目の就任式や一般教書演説を控え「日程がタイト」とし、1月中は困難との考えを示した。一方で米側は「できるだけ早い時期に首脳会談を行いたい」とし、日程調整は続ける。
また岸田文雄外相は8日の会見で、フィリピン、シンガポール、ブルネイ、豪州の4カ国を9日から訪問すると発表した。「アジア太平洋地域の平和と安定を維持、確保していく上で、ASEAN(東南アジア諸国連合)諸国、豪州との連携が重要だ」と語った。