ブルネイ訪問の岸田外相、ASEAN議長国としての活動に支援表明
岸田外相は12日、ブルネイでモハメド外務貿易相と会談し、ASEAN(東南アジア諸国連合)議長国としての活動に支援を行う考えを伝えた。
2012年の議長国カンボジアが中国寄りの立場を取り、ASEANが分断された経緯を念頭に、岸田外相は会談で、中国の問題を取り上げた。
岸田外相は「中国の力による拡張に対して、どう対応するかという点で、共通の課題だ」と述べた。
岸田外相は会談で、尖閣諸島などで行動をエスカレートさせている中国の状況を説明した。
これに対しモハメド外務貿易相は、南シナ海問題などを含めて「話し合いで解決することが重要だ」と答えた。
2012年は、ASEANの議長国カンボジアが、南シナ海問題への対応で中国へ配慮し、フィリピンなど中国と領有権問題を抱える加盟国と対立、外相会議では共同声明を採択できない異例の事態に陥った。
こうした事態を避けるため、岸田外相は「議長国としてのリーダーシップに期待する」として、全面的なサポートを表明した。