拳銃を両手で保持する場合、トリガーを引く利き手は前に押すように力をかけ、もう片方の補助する手は逆に銃を手前に引くように力をかける。 この前後の力で銃を安定させるのが両手持ちの構えの基本だ。 よく知られているものは以下の雑誌記事で紹介されている。 近年、両手持ちのテクニックに近接戦闘(CQB)用の新しい技術が登場した。 それがC.A.R. (Center Axis Relock)システムだ。 Sabre Tactical Training Resource& Research社のPaul Castleによって生み出されたこの構えは、軍・警察で注目され、雑誌記事にもなっている。 C.A.R.は、両手をどちらも前方(または斜め前方)に伸ばす従来の構えと異なり、合掌する手の間に銃を保持するような独特の構えをとる。 構えの高さや腕の伸ばし方でHigh、Combat Highなどいくつかのバリエーションがある。 この構えのメリットは、待機姿勢からすばやく射撃姿勢に移行できること、銃をしっかり保持できること、視線と照準を合わせやすいこと、誤作動(弾詰まり等)への対応がしやすいこと、そして何より極めて近い距離でも無理なく構えられることである(車輌内からの射撃に適しているとか、他にも利点がある)。 C.A.R.の技術として拳銃の両手持ちがよく紹介されているが、ライフル、ショットガンなどの長い銃器に対応した技術も含まれている。2009-08-26
■[実銃情報][技法] CQBでのガン・テクニックC.A.R System