【伊勢】伊勢赤十字病院(伊勢市船江一丁目、村林紘二院長)は十九日、今年一月の新病院移転以降、使用していない伊勢市御薗町高向の旧山田赤十字病院跡地の土地や建物、残った設備を、医療法人全心会伊勢慶友病院(伊勢市常磐二丁目、堂本洋一院長)の不動産を管理する法人に売却したと発表した。伊勢慶友病院は同跡地に移転する。
伊勢赤十字病院によると、同跡地の売却部分は、全体の七割程度に当たる約三万一千平方メートルで、移転時に残された複数の病棟や医療設備なども含む。売却価格は非公開。残り約一万三千四百平方メートルは、同病院が運営している老人保健施設「虹の苑」で、こちらは現行のまま運営を継続する。
伊勢慶友病院は取材に対し、現施設が老朽化した上、手狭なため、移転先を探していたと答えた。病床数は現在、二百五十三床、うち療養型病床が二百十三床で、規模や機能は同様のまま引っ越す方針。移転後の開院時期は未定で、現在の病棟や敷地をどうするかも検討中という。
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