浦添爆発事件:爆発物使用容疑も視野

2013年1月10日 09時43分

 浦添市安波茶の民家で7日朝、紙袋が爆発し、会社員男性(56)と長女(27)、長男(31)の3人がけがをした事件で、県警は殺人未遂容疑に加えて、より量刑の重い爆発物取締罰則違反(使用)容疑での立件も視野に捜査を進めていることが9日、分かった。県警は爆発片などの解析を急ぐとともに、何らかの事情を知っているとみられる長女の関係者の20代男性から、引き続き話を聴くなど慎重に調べを進めている。

 爆発物取締罰則は、爆発物の使用や製造、輸入、所持などに対する処罰を規定した法令。中でも治安を妨げ、人の身体や財産を害する「使用罪」は、死刑または無期、もしくは7年以上の懲役などと法定刑が著しく重い。県内では2000年ごろに過激派の家宅捜索の際、適用された例はあるが、使用罪で逮捕する事例は「記憶にない」(県警幹部)という。

 一方、県警は9日も長女と関わりのある20代男性から任意で事情を聴いた。捜査関係者によると男性は警察に対し、「爆発時には自分の家にいた。自分には関係なく、知らない」などと話しているという。

 また、県警が7、8日にこの男性の自宅などで行った家宅捜索の際、パソコンなどを押収していたことも分かった。

 県警はパソコンの解析を進めると同時に、爆発現場から回収した爆発片や火薬などの解析を急いでいる。

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