「嘉手納に枯れ葉剤」英字紙報道

2013年1月13日 10時01分
(30時間3分前に更新)

 沖縄の米軍基地に枯れ葉剤が貯蔵されていたことを示す米軍文書が、退役軍人による情報公開請求で見つかった。英字紙「ジャパン・タイムズ」が12日付で報じた。

 同紙によると、文書には「太平洋司令部の除草剤集積」「タイと沖縄(嘉手納)」との記述がある。嘉手納基地か嘉手納弾薬庫、または知花弾薬庫を指すとみられる。

 文書は1971年、米陸軍の生物化学兵器の研究拠点施設であるフォート・デトリックが作成。「除草剤・枯れ葉剤計画の歴史的、兵たん、政治的、科学的側面」と題される。

 韓国の米軍基地で枯れ葉剤を埋めたことを告白した退役軍人のスティーブ・ハウスさんが開示請求した。文書にはその時点で米軍が使用を禁じていた枯れ葉剤の処分について、「くぼ地や沈殿池に埋める」との提案も記されている。

 記事を書いたジャーナリストのジョン・ミッチェルさんは「文書は沖縄に枯れ葉剤があったことを示す最終的な証拠になる」と指摘。否定を続ける米政府に対し「事実を認め、退役軍人や沖縄の人々の健康被害を救済するとともに、環境浄化に着手すべきだ」と求めた。

有料携帯サイト「ワラモバ」では、PCサイトにはない解説記事やスポーツ速報を掲載しています。» 詳しくはこちらから
« 最新のニュースを読む

写真と動画でみるニュース [一覧する]

沖縄ツアーランド