自然療法、免疫学の大罪
私が東洋医学や精神医学を否定していることで、まるで今流行りの自然療法や免疫学、ホメオパシーなどなどの推奨者だと思っている人が多いらしい。しかしこれは明らかな間違いである。今の西洋医学的治療が不十分なために、そうなるのは理解できるが、今日は逆方向について批判を並べてみたい。
単純に私のポリシーを言えば、それは東西統合医療が主であって、それぞれのいいとこどりをするのがいいだろう、というものでしかない。しかしこの分野にかかわる者のほとんどが、どちらかの分派に属し、頭から相手を批判し、科学的な検討もないし、自分の分野が絶対という立場しかとらない。そういう流れを考えれば、語弊を恐れず西洋医学も代替療法も滅べといいたいくらいだ。
西洋医学の批判を今更口にしない。他のネットをみて別に間違っていなかろう。問題は代替医療である。その大半は科学的データが存在しないとか、論文のデータそのものが操作しやすいように設定されているとか、数え上げたらきりがない。そしてもっと問題は論文や統計なんてどうでもいいものであり、実際に被害にあった人の数が西洋医学に比肩するくらいハンパではないことだ。
自然療法や免疫学が出てくる分野における被害の代表は、間違いなく癌分野である。客観的にみてステージ1や2であるものを、西洋医学の不十分性をもとに代替医療に走らせ、気付いたら末期状態で病院に来る。そんなケースをみた医者は数知れないだろう。そしてそれを突き付けられた数少ない代替医療者は、続けなかったからだとか言い訳をかます。はっきりいって代替医療を推奨している人の大部分は、己のマイナスデータは絶対に出さずに、成功例とか代替医療が本当に効いたかどうかさえ怪しいケースを例に出す。これはもう犯罪レベルで、精神医学で精神薬の副作用を精神病の悪化と名乗っているのと何ら変わりはない。
癌がもし代替医療でそんなに治るのであれば、西洋医学が発展しなかった古代に、癌で死ぬ人はもっと少なかったはずである。しかし現実はそうではない。世界中の平均寿命がこの数十年で大幅に伸びた理由は、この分野において西洋医学が飛躍的に発展したことによるものは、疑いがないものである。
別に私は癌治療であれば、アホな抗がん剤治療とか古典的放射線治療を、今更進めるつもりなどない。ちょっと勉強した人なら分かるように、これらの治療はちょっと延命すれば関の山治療である。分子標的剤にしたってまだまだ有効性に問題があるし、陽子線などをとっても良いとばかりはいえなかろう。ただ違う見方をすればこれらの治療はだいたいどれくらいの確率で効くのか、だいたいわかるが、代替医療については全くの不明に尽きる。もしそれらの治療が彼らの言う通り本当に効くのなら、癌学会でも他の学会でもぐうの音が出ないくらいのデータが出せるはずである。それが出せないのには当然理由があり、それは原発のデータを東電が出せないのに等しい。
とすれば代替医療分野の真骨頂とはどこにあるか。それは過度の医療化を防ぎ、いわゆる心療内科、精神科的分野をカバーし(というよりこの部分ではむしろ主役)、未病的部分をカバーし、西洋医学的治療の副作用的部分をカバーしたりするのが、仕事の主たるものだ。その価値は絶大であるはずにもかかわらず、しかしその流れはいまだ作られているとは言えない。なぜか。それは代替医療的分野にも金銭、利権的匂いがぷんぷんするからであろう。
別に私は医療という行為によって稼ぐなとは一言も言わない。機械も人件費も一番かかる分野だといっても差支えないのに、人助けだからボランティアでやれみたいな意見は、患者側のクレクレDQNそのものでしかない。ただその費用や払うべき料金が、根治なのか緩和なのか、はたしてどれくらいのレベルのものなのか、今ある情報を与えないまま行うことで、だましながらやることだけは避けよと申しているにすぎない。
絶対の医療、どんな病気でも治る医療なんて存在しはしないのである。もし代替医療や自然医療が絶対なら、感染症でこんなに人が死ぬわけはない。そして西洋医学が言うように優れているなら、これだけ多くの数で西洋医学が効かないで、代替医療が効いたなんてことは起きないはずである。だって代替医療が効いた人の多くはそれが効いたというより、西洋医原病から抜け出した人たちだから。人間の治癒力は偉大であると同時に余りにも弱い。それらを無視して自己分野だけ押し付けようとする両分野に対して、私は怒りの念しか抱くことができないのだ
西洋医学の批判を今更口にしない。他のネットをみて別に間違っていなかろう。問題は代替医療である。その大半は科学的データが存在しないとか、論文のデータそのものが操作しやすいように設定されているとか、数え上げたらきりがない。そしてもっと問題は論文や統計なんてどうでもいいものであり、実際に被害にあった人の数が西洋医学に比肩するくらいハンパではないことだ。
自然療法や免疫学が出てくる分野における被害の代表は、間違いなく癌分野である。客観的にみてステージ1や2であるものを、西洋医学の不十分性をもとに代替医療に走らせ、気付いたら末期状態で病院に来る。そんなケースをみた医者は数知れないだろう。そしてそれを突き付けられた数少ない代替医療者は、続けなかったからだとか言い訳をかます。はっきりいって代替医療を推奨している人の大部分は、己のマイナスデータは絶対に出さずに、成功例とか代替医療が本当に効いたかどうかさえ怪しいケースを例に出す。これはもう犯罪レベルで、精神医学で精神薬の副作用を精神病の悪化と名乗っているのと何ら変わりはない。
癌がもし代替医療でそんなに治るのであれば、西洋医学が発展しなかった古代に、癌で死ぬ人はもっと少なかったはずである。しかし現実はそうではない。世界中の平均寿命がこの数十年で大幅に伸びた理由は、この分野において西洋医学が飛躍的に発展したことによるものは、疑いがないものである。
別に私は癌治療であれば、アホな抗がん剤治療とか古典的放射線治療を、今更進めるつもりなどない。ちょっと勉強した人なら分かるように、これらの治療はちょっと延命すれば関の山治療である。分子標的剤にしたってまだまだ有効性に問題があるし、陽子線などをとっても良いとばかりはいえなかろう。ただ違う見方をすればこれらの治療はだいたいどれくらいの確率で効くのか、だいたいわかるが、代替医療については全くの不明に尽きる。もしそれらの治療が彼らの言う通り本当に効くのなら、癌学会でも他の学会でもぐうの音が出ないくらいのデータが出せるはずである。それが出せないのには当然理由があり、それは原発のデータを東電が出せないのに等しい。
とすれば代替医療分野の真骨頂とはどこにあるか。それは過度の医療化を防ぎ、いわゆる心療内科、精神科的分野をカバーし(というよりこの部分ではむしろ主役)、未病的部分をカバーし、西洋医学的治療の副作用的部分をカバーしたりするのが、仕事の主たるものだ。その価値は絶大であるはずにもかかわらず、しかしその流れはいまだ作られているとは言えない。なぜか。それは代替医療的分野にも金銭、利権的匂いがぷんぷんするからであろう。
別に私は医療という行為によって稼ぐなとは一言も言わない。機械も人件費も一番かかる分野だといっても差支えないのに、人助けだからボランティアでやれみたいな意見は、患者側のクレクレDQNそのものでしかない。ただその費用や払うべき料金が、根治なのか緩和なのか、はたしてどれくらいのレベルのものなのか、今ある情報を与えないまま行うことで、だましながらやることだけは避けよと申しているにすぎない。
絶対の医療、どんな病気でも治る医療なんて存在しはしないのである。もし代替医療や自然医療が絶対なら、感染症でこんなに人が死ぬわけはない。そして西洋医学が言うように優れているなら、これだけ多くの数で西洋医学が効かないで、代替医療が効いたなんてことは起きないはずである。だって代替医療が効いた人の多くはそれが効いたというより、西洋医原病から抜け出した人たちだから。人間の治癒力は偉大であると同時に余りにも弱い。それらを無視して自己分野だけ押し付けようとする両分野に対して、私は怒りの念しか抱くことができないのだ