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【高2自殺】顧問はバスケ部員以外にも体罰 教委も把握

1/13 23:52

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大阪市立桜宮高校でバスケットボール部の顧問教師から体罰を受けた生徒が自殺した問題です。この教師は5年前、バスケ部員以外の生徒にも体罰を加え、教育委員会に報告が上がっていたことが判明しました。

教育委員会はきょう午後の会見で、「重大な事実を見落とし、報道関係から指摘されるまで気付かなかったことにつきましてはおわびします」と謝罪しました。バスケ部顧問は5年前、体育祭の練習中、ふざけていた生徒の顔を2〜3発たたき、襟をつかんで倒して、生徒は口の中を切るけがをしました。保護者の通報で発覚し、顧問は顛末書を提出しましたが、保護者が処分を望まず、結局処分されなかったため、これまで市教委は、「体罰による問題はなかった」としていました。またバスケ部には、学校が管理しない「生徒だけで生活する寮」があったことがわかりました。学校から500メートルほど離れた建物が寮として使われ、顧問は寮の存在を学校に報告していませんでした。遠方から通う生徒ら数人がマンションの部屋を借りて共同生活をしていたということです。近所の人は、「月1回程度、親御さん2、3人が布団を干していた。(近所への迷惑は)全然なかった」と話しています。去年10月、この寮に住む別のバスケ部員が「問題」を起こしたため、校長が寮の廃止を指示。自殺した生徒は部のキャプテンとして、この寮の問題でも悩んでいた様子だったということです。校長はきのうの会見で、「責任というか、部員をまとめていくことに、このころから悩み始めたのではないかと(母親から聞いた)」と話しました。顧問教師は現在自宅謹慎中で、精神的に不安定なため、学校側とは電話でやりとりしている状態です。