引き算は,小学校1年生の夏休み前にはもう学習するんですよ。 引き算を教えられない大人がいるのか? そんなヤツおらへんやろ〜 でも,今日は引き算の話。 先生たちには当たり前の話かもしれないけれど,先生でない人が読んでくれたらいいな。 1年生の一番最初(夏休み前)に学習する引き算でも「のこりはいくつ」と「ちがいはいくつ」っていう2種類の引き算を分けて学習するんですよ。 これをギョーカイ用語では「求残」と「求差」と言ったりします。 アメが6個あって,そのうちの3個を食べるとのこりはいくつ?っていうのが「求残」 リンゴのアメが6個あって,ミカンのアメが3個あったら,ちがいはいくつ?っていうのが「求差」 式はどちらも6−3ですね。 そして,答えは「3個」 では,小さい人たちが具体的な操作でこれを考えるときにはどうするかで考えてみましょう。 昔はおはじきやタイルを使いましたけれど,今は「ブロック」を使っているところが多いのかな? アメが6個だから,ブロックを6個並べます。 3個食べるんだから,その中から3個を取ります。 そして,残ったのが3個。 答えは3個。 O.K ではリンゴとミカンのアメの問題はどうですか? リンゴのアメの分6個のブロックを並べます。 そして,そこから3個を取って,残りは3個? いやいや。「リンゴのアメからミカンのアメは取れへんや〜ん。」ってことですよね。 この場合は,リンゴのアメの分6個のブロックを並べた後に,その下(または横?)にミカンのアメの分3個を並べるんですね。 そして,リンゴとミカンのブロックを1対1対応させて,最初の3個は対応できるけれど,後の3個はミカンのアメの分が無いので,この3個が「ちがい」であるとわかるわけですね。 だから,式は同じものになるんだけど,具体物を使って説明すると,違うやり方になるんですよ 小学校1年生の担任の先生には,こんなこと当たり前(のはず)ですよね。 ところが…ですね。 この「引き算には2種類ある」っていうことが,案外子どもたちに定着していないのではないかと思わされる場面に遭遇するんですよね。 例えば,2年生になると,2桁の筆算ってのが出てきます。 そして,やっぱり「求残」と「求差」の引き算の問題が出てきます。 桁が多いので,もうブロックは使えません。 それで,数え棒を使ったりします。 その数え棒を操作する様子を見ていると,「求差」の計算なのに,並べた数え棒から引く数を取ってしまう「求残」の操作をしたりするのです。 でも,答えの数値は合っているんですよね。 それに気づいて,もう一度「求残」と「求差」の違いを取り上げられる先生なら,安心ですね。 でも,担任の先生が,2年生の具体物操作の意味をきちんと把握していないと, そして,「数え棒なんか使わなくても計算できる!」っていうことに価値を置いてしまっていたりすると, こんな操作をしていてもそれに気付かず,「求残」と「求差」の考え方の違いが曖昧になったまま,答えは合っているけれど,考え方を説明できないっていう子どもたちにしてしまうかもしれないと思うんです。 低学年の算数においては,具体物の操作って,本当に大事なんですよ。 「いつまでおはじき使ってるの。」とか「数え棒がなかったら,答え出せないの?」とか,簡単に言っちゃいけないですよね。 ブログランキングに参加しています。 この記事を応援してくださる方は,下のバナーをクリックしていただけるとうれしいです。 にほんブログ村 |
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算数は計算して答えが合っていればよいという感覚の子たちが多いと思います。式の意味を説明できなければならないのですが。 |
foyer 2011/02/06 10:53 |
foyerさん |
kazemanabi 2011/02/06 11:28 |
初めまして。検索でこちらに来ました。 |
積分定数 URL 2013/01/13 19:08 |
積分定数さん,初めまして。 |
kazemanabi 2013/01/13 21:04 |
私自身は物理科中退・数学科卒業で、中高生に数学を教えています。2006年に「算数には、かけ算に順序がある」というのをしってそれ以来、算数教育について調べています。 |
積分定数 URL 2013/01/13 21:36 |
一つ前のコメント、編集が不十分で読みにくくてすみません。 |
積分定数 URL 2013/01/13 21:38 |
教えていただきたいことがあります。 |
積分定数 URL 2013/01/13 21:45 |
http://kazemanabi.at.webry.info/201102/article_4.html |
積分定数 URL 2013/01/14 10:35 |
いずれにしても、カリキュラムはどうであれ、kazemanabiさんはこのブログで、求残と求差を区別させる指導を肯定的に書かれている。 |
積分定数 URL 2013/01/14 10:37 |
>この「引き算には2種類ある」っていうことが,案外子どもたちに定着していないのではないかと思わされる場面に遭遇するんですよね。 |
積分定数 URL 2013/01/14 10:37 |
追伸 |
積分定数 URL 2013/01/14 10:53 |
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