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help RSS その4 引き算なんて,誰でも教えられるってか

<<   作成日時 : 2011/02/05 16:13   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 11

引き算は,小学校1年生の夏休み前にはもう学習するんですよ。
引き算を教えられない大人がいるのか?
そんなヤツおらへんやろ〜

でも,今日は引き算の話。
先生たちには当たり前の話かもしれないけれど,先生でない人が読んでくれたらいいな。

1年生の一番最初(夏休み前)に学習する引き算でも「のこりはいくつ」と「ちがいはいくつ」っていう2種類の引き算を分けて学習するんですよ。
これをギョーカイ用語では「求残」と「求差」と言ったりします。

アメが6個あって,そのうちの3個を食べるとのこりはいくつ?っていうのが「求残」
リンゴのアメが6個あって,ミカンのアメが3個あったら,ちがいはいくつ?っていうのが「求差」

式はどちらも6−3ですね。
そして,答えは「3個」

では,小さい人たちが具体的な操作でこれを考えるときにはどうするかで考えてみましょう。
昔はおはじきやタイルを使いましたけれど,今は「ブロック」を使っているところが多いのかな?

アメが6個だから,ブロックを6個並べます。
3個食べるんだから,その中から3個を取ります。
そして,残ったのが3個。
答えは3個。

O.K

ではリンゴとミカンのアメの問題はどうですか?
リンゴのアメの分6個のブロックを並べます。
そして,そこから3個を取って,残りは3個?

いやいや。「リンゴのアメからミカンのアメは取れへんや〜ん。」ってことですよね。

この場合は,リンゴのアメの分6個のブロックを並べた後に,その下(または横?)にミカンのアメの分3個を並べるんですね。
そして,リンゴとミカンのブロックを1対1対応させて,最初の3個は対応できるけれど,後の3個はミカンのアメの分が無いので,この3個が「ちがい」であるとわかるわけですね。

だから,式は同じものになるんだけど,具体物を使って説明すると,違うやり方になるんですよ

小学校1年生の担任の先生には,こんなこと当たり前(のはず)ですよね。

ところが…ですね。
この「引き算には2種類ある」っていうことが,案外子どもたちに定着していないのではないかと思わされる場面に遭遇するんですよね。

例えば,2年生になると,2桁の筆算ってのが出てきます。
そして,やっぱり「求残」と「求差」の引き算の問題が出てきます。
桁が多いので,もうブロックは使えません。
それで,数え棒を使ったりします。
その数え棒を操作する様子を見ていると,「求差」の計算なのに,並べた数え棒から引く数を取ってしまう「求残」の操作をしたりするのです。
でも,答えの数値は合っているんですよね。
それに気づいて,もう一度「求残」と「求差」の違いを取り上げられる先生なら,安心ですね。

でも,担任の先生が,2年生の具体物操作の意味をきちんと把握していないと,
そして,「数え棒なんか使わなくても計算できる!」っていうことに価値を置いてしまっていたりすると,
こんな操作をしていてもそれに気付かず,「求残」と「求差」の考え方の違いが曖昧になったまま,答えは合っているけれど,考え方を説明できないっていう子どもたちにしてしまうかもしれないと思うんです。

低学年の算数においては,具体物の操作って,本当に大事なんですよ。
「いつまでおはじき使ってるの。」とか「数え棒がなかったら,答え出せないの?」とか,簡単に言っちゃいけないですよね。

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コメント(11件)

内 容 ニックネーム/日時
算数は計算して答えが合っていればよいという感覚の子たちが多いと思います。式の意味を説明できなければならないのですが。
掛け算の2×3なのか3×2なのかも意味を考えないで数だけを見ているので間違うことがあります。
式の意味を図や言葉を使って説明することは大切だと思います。
foyer
2011/02/06 10:53
foyerさん
塾に通っている子で,学校での学習より先に先にと進めている子にも,そんな子たちはけっこういますね。
それで,もうわかったつもりになっている。
次回はそんな子どもの様子を取り上げたいと思っています。
でもそれより問題なのは,先生の中にも,課題を解いていく過程を重要視していない人がいるみたいだということではないかと思います。
それにしても,このクマさんどこからやってきたのか気になります〜
付属の絵文字には見当たらないし…。
kazemanabi
2011/02/06 11:28
初めまして。検索でこちらに来ました。

球残と求差を区別することはなぜ必要なのでしょうか?

どちらも全く同じ引き算であることを理解すれば十分だし、むしろ、「どちらも同じ」という抽象的思考の方が大切だと思うのですが。
積分定数
URL
2013/01/13 19:08
積分定数さん,初めまして。
もうひとつ記事にもコメントいただいていることとニックネームから拝察するに,数学にお詳しい方なんでしょうね。ご教示ありがとうございます。
>どちらも全く同じ引き算であることを理解すれば十分だし、むしろ、「どちらも同じ」という抽象的思考の方が大切だと思うのですが。
数学の考え方としてはたぶんそうなのでしょう。
でも,算数入門期の幼い子どもたちの中には「リンゴからミカンは引けない…」というような具体的なことが原因で躓いてしまうということも起こりうるんですよね。
だから,「どちらも同じ引き算」と抽象化できる前のステップとして,求残と求差のときの引き算の意味違いを具体物を使って実感することは大切だと思っているのですが。
kazemanabi
2013/01/13 21:04
私自身は物理科中退・数学科卒業で、中高生に数学を教えています。2006年に「算数には、かけ算に順序がある」というのをしってそれ以来、算数教育について調べています。

この「引き算には2種類ある」っていうことが,案外子どもたちに定着していないのではないかと思わされる場面に遭遇するんですよね。

>算数入門期の幼い子どもたちの中には「リンゴからミカンは引けない…」というような具体的なことが原因で躓いてしまうということも起こりうるんですよね。

遠山拓の本にもそのようなことが書いてありました。だから、教える側が便宜的にそのような区別をするのは有効かもしれません。

>算数入門期の幼い子どもたちの中には「リンゴからミカンは引けない…」というような具体的なことが原因で躓いてしまうということも起こりうるんですよね。

>この「引き算には2種類ある」っていうことが,案外子どもたちに定着していないのではないかと思わされる場面に遭遇するんですよね。

>算数入門期の幼い子どもたちの中には「リンゴからミカンは引けない…」というような具体的なことが原因で躓いてしまうということも起こりうるんですよね。
だから,「どちらも同じ引き算」と抽象化できる前のステップとして,求残と求差のときの引き算の意味違いを具体物を使って実感することは大切だと思っているのですが。

この2つは相反するように思うのですが。
積分定数
URL
2013/01/13 21:36
一つ前のコメント、編集が不十分で読みにくくてすみません。

そもそも引き算を理解したら区別はなくなります。

蜜柑が10個ある。7人に1個ずつ配ると何個あまるか?

求残とも求補とも求差との考えられます。

>求残と求差のときの引き算の意味違いを具体物を使って実感することは大切だと思っているのですが。

大切なのは「どれも同じ引き算だ」という感覚だと思います。

また具体物の操作も、各自が試行錯誤してやればいいわけで「求残はこう、求差はこう」などとさせる必要はないしむしろ有害だと思います。

http://8254.teacup.com/kakezannojunjo/bbs/t22/l50

の32の現職教員の方のコメントが妥当な考えだと思います。
積分定数
URL
2013/01/13 21:38
教えていただきたいことがあります。

私自身は、足し算の合併と増加の区別や、引き算の求残・求補・求差の区別をさせられた記憶はありません。

私が小学生だった70年代から現在までの教科書と指導書を調べてみました。

http://8254.teacup.com/kakezannojunjo/bbs/t15/l50
の38からです。

 ここ20年ぐらいにこういうことになったような感じがしますが、昔から行われていたのでしょうか?
積分定数
URL
2013/01/13 21:45
http://kazemanabi.at.webry.info/201102/article_4.html
の件、こちらでコメントさせていただきます。


>また,教師側が“教え方”に固執した「こう考えなければならない」という押し付けがましい教育がしばしば子どもたちの学習を阻害することも理解できます。

求残と求差で違うブロック操作をさせる、というのがまさにそういうことだと思います。

>このブログは,算数の教え方のカリキュラムの是非を議論する場とは考えておりません。
私が現場で感じてきたあれこれが,現在の小学校教育に関わるどなたかの参考になればと思って書いています。

「カリキュラム」をどのような意味でおっしゃっているのかよく分かりませんが、指導要領・解説では「求残と求差を区別させるように」とはなっていません。教科書も「のこりはいくつ」「ちがいはいくつ」と書かれている物の、区別するようにとはなっていません。なぜか指導書には区別させるように書かれていますが、指導書通りに教えるかどうかは教師の裁量だと思います。
積分定数
URL
2013/01/14 10:35
 いずれにしても、カリキュラムはどうであれ、kazemanabiさんはこのブログで、求残と求差を区別させる指導を肯定的に書かれている。

 不特定多数に対してご自分の考えを書かれたのですから、違う考えの人がそれに対して異論を書くことは想定されていると思います。色んな意見の人がやりとりして、自分の考えを検証することは大切だと思いませんか?私もそうやって、自分の考えを修正することがありました。

>参考になりそうもないとお考えの方は読み捨てていただいてかまいません。

とのことですが、

 kazemanabiさんは「求差と求残を区別させることは重要だ」と思ってこれを書かれたと思うわけで、そのような考えを不特定多数に公開した責任があると思います。

 私はそれに異論があるのでコメントしたわけです。もちろん、私も不特定多数に自分の考えを公開したのでそれに伴う責任が生じます。

 このブログを見て「求差と求残を区別させることは重要だ」と思う教師が出てきたら困ると、私は思っています。

あるいは、私の考えが間違っていて、求残と求差を区別させることが正しいのかもしれないと思い質問しましたが、kazemanabiさんの回答はとうてい納得しうる物ではありません。

「子供は求残と求差を同じ引き算とは見なさない」
「子供に求残と求差を区別させなくてはならない」

この2つは全く別のことであり、むしろ相反するとも言えます。
仮に区別が必要だとしても(私は区別は不要と考えます)、子供は両者を区別しているなら、区別させるための指導がなぜ必要なのか?と思ってしまいます。
積分定数
URL
2013/01/14 10:37
>この「引き算には2種類ある」っていうことが,案外子どもたちに定着していないのではないかと思わされる場面に遭遇するんですよね。

つまりこれは、「子供は求残と求差を区別しない」ということだと思います。「区別を定着させなくてはならない」と思っていらっしゃる。

「なぜ区別させる必要があるのか?」という私の問いに対して、

>算数入門期の幼い子どもたちの中には「リンゴからミカンは引けない…」というような具体的なことが原因で躓いてしまうということも起こりうるんですよね。

という回答。そのような子供がいることは否定しませんし、そのような子が躓かない指導は大切だと思いますが、なぜそれが求残と求差を区別させることになるのか?
この場合はむしろ、求差と求残と同じように考えられないところが躓きだと思います。

それでは失礼します。
積分定数
URL
2013/01/14 10:37
追伸

改めて読ませていただくと、kazemanabiさんご自身が、「求残と求差は本質的には区別できない」ということが分かっていらっしゃらないようで不安になります。

10個の蜜柑がある。7人に1個ずつ分ける。

これは求差とされているようですが、10個のおはじきやブロックから7個取りさるという操作はごく普通にあり得ます。

求残とか求差とかの区別は、本来は教える際に、求残の方が易しいので引き算の導入時には求残からはいるという類の話で、

 子供に区別させるなどと言うことではないと思います。そもそも区別は不可能です。

ウィキの「減法」を張り付けておきます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%9B%E6%B3%95


長々と失礼しました。
積分定数
URL
2013/01/14 10:53

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