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【大相撲】日馬富士が白星発進2013年1月14日 紙面から
◇大相撲初場所<初日>(13日・両国国技館) 3場所ぶりに横綱、大関陣全員が白星で発進した。2連覇を狙う白鵬(27)=宮城野=は新小結松鳳山を一方的に押し倒し、先場所9勝からの巻き返しを期す日馬富士(28)=伊勢ケ浜=は小結栃煌山を寄り切った。 大関陣は稀勢の里が安美錦を押し倒し、鶴竜は妙義龍に下手出し投げで逆転勝ち。琴欧洲は豊ノ島を押し出し、琴奨菊は旭天鵬を寄り切った。 大関復帰を目指す関脇把瑠都は豊響を上手投げで、関脇豪栄道は魁聖をすくい投げで退け、好スタートを切った。 東京開催場所の初日では2010年初場所以来の入場券完売となった。 2010年の初場所以来3年ぶりに全ての切符が売り切れて「札止め」となった国技館。心地よい大歓声を背中に横綱日馬富士が逆襲への第一歩を踏み出した。 狙った前まわしが取れず、いったんは栃煌山の寄りに後退。それでも慌てず突っ張って立て直し右を差したところで体勢逆転。盤石の寄り切りで過去7勝6敗の難敵を退け「自分の相撲を取るだけなんで。動きは流れの中でのこと。まっ、いいんじゃないですか」と納得の表情を浮かべた。 先場所は終盤に新横綱としては史上ワーストの5連敗を喫し9勝6敗。もし6連敗となれば横綱の連敗記録としては史上最多タイに並ぶところだった。しかも館内には厳しい視線を投げかける横綱審議委員が並ぶ中、連敗ストップで意地を見せた。 鶴田卓彦委員長(85)は「少し下がったけど、良く踏ん張った。今日勝ったのは大きい。これで明日から落ち着いて相撲が取れる。千秋楽まで優勝争いしてもらわないとね」と評価した。 年末に風邪を引き、場所目前の10日の朝稽古を発熱で休んだ。翌11日には国技館内の診療所で点滴を投与されている。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「稽古が足りないし、不安はある。でも横綱は自分の力で結果を出さないと。集中して今後どれだけ自分のスキルを出し切るかだ」と奮起を促した。 初日の緊張感と連敗中の重圧。さらに体調不良の“三重苦”を乗り越えた。「余計なことは何も考えてない。1日一番に集中する。ただ、それだけです」。反撃を誓う横綱2場所目。幸先よく大きな1勝をつかんだ。 (竹尾和久) PR情報
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