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ブリキソ之【豆】

2012-06-24

こころの弱っているときほど、へんなものが近づくわけで。。。

13:02

・「そんなに言うんだったら、

 ちょっとぐらいは話をきいてやろうかな?」

 という気持ちは、たいていの人は持ってると思います。

 正直に言えば、ぼくも鬼じゃぁないんで、持ってますよ。

 だけどねぇ、これがいちばんたちが悪いんですよね。

 

 例えばだけど、メールボックス開くと、

 毎日たくさんの「お金をあげたい」という内容の

 メールが届いております。

 あげたいあげたい、と、狂おしいばかりのメールです。

 ぼくは、まず、読みませんが、

 ネットをはじめたばかりのころは、

 「どれだけ上手にだまそうとしているか?」を、

 わしが見抜いて評価してやる、というふうな

 ナマイキなこころで、読んだりしておりました。

 いつだって、「そんなに言うんだったら」と、

 読むだけ読むという人がいてもあんまり不思議はない。

 

 読んで、「この百分の一でもほんとうならば」と、

 信じてやってもいいと思うようになる人がいても、

 これまたあんまり不自然なことじゃないようにも思える。

 

 そして、さらに、「百分の一のほんとう」が、

 ずいぶんじぶんにとって得なことで、

 内容を読む限りでは「リスク」は見当たらない‥‥と、

 詳しく読み、手を出しかけている人がいたとしても、

 その人が「ばか」だとは言いにくいです。

 

 ほんのちょっとずつ、安全確認をしているつもりで、

 行ったら危ない方向に足を踏み入れていく。

 だいたいのことは、同じパターンですよね。

 最初は「そんなに言うんだったら、

 ちょっとぐらいは話をきいてやろうかな?」程度のこと。

 

 しつこくしてくる、泣いてくる、怒ってみせる。

 そういうのは、なにか内容に弱みがある、たいていは。

 「まさかそんなことはないだろう」と

 びっくりするような話は、「まさか」99%だからこそ、

 びっくりするっていうことなんですけどねぇ。

 ‥‥年寄りの説教みたいな話で、おじゃまさまでした〜。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。

こころの弱っているときほど、へんなものが近づくわけで。

(2012年6月24日/ほぼ日刊イトイ新聞/今日のダーリン/より)

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