県漁連がオリジナル缶詰 小名浜港水揚げのカツオ加工
県漁連(いわき市)は小名浜港で水揚げされたカツオを加工したオリジナルの缶詰「福島 海の宝(フレーク油漬)」の販売を始めた。缶詰は東京電力福島第一原発事故に伴う県産水産物の風評被害を払拭(ふっしょく)しようと初めて作った。
小名浜機船底曳網漁協所属の第1寿和丸が漁獲し、運搬船第22寿和丸が昨年8月上旬、小名浜港に水揚げした約15トンのカツオを材料に、宮城県石巻市の三洋食品石巻工場に商品化を依頼した。カツオは東北沖200カイリの外側に位置する日本太平洋北部海域が漁場で、放射性物質のモニタリングでも問題はなかった。
できあがった缶詰は約10万個。県漁連によると、約半数の4万8千個をイオングループが東北地方で販売するという。残りの5万2千個は県漁連が取り扱っている。
1個80グラムで3個入りは420円(税込み)、9個入りは1050円(同)。担当者は「サラダやサンドイッチと相性抜群。一歩ずつ復興に向けて前進する姿を消費者に見てもらいたい」と期待する。問い合わせは県漁連販売課 電話0246(28)9335へ。
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