コカ・コーラ社製品の安全性について
2012年4月1日
東日本大震災により被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。
東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故後、コカ・コーラシステムでは厳密な品質保証体制のもと放射性能検査を実施し、弊社製品で使用している水、原材料及び製品が安全であることを確認しております。
また、弊社の放射能検査体制は、「食品中の放射性物質の新たな基準値(2012年4月1日施行)」に対応しており、これまでの検査について問題ないことを確認しております。
■製品、水、原材料の安全性について
コカ・コーラ社では、東日本大震災以前より、グローバルにおけるコカ・コーラ社独自の厳しい品質基準に基づき、製品に使用する水について外部検査機関にて定期的に放射能検査を実施し、問題のないことを確認しています。
また、コカ・コーラ社の製品に使用している原材料は、厳しい品質管理システムのもとに定めた基準を満たした原材料を使用しています。これらの原材料は汚染を避けるために包装され、直射日光や雨などを避け適正に管理するために倉庫内で保管されています。
東日本大震災後は、日本および海外の外部検査機関による放射能検査に加え、2011年3月末に自社内にも放射能検査体制を構築し、コカ・コーラ社の製品ならびに製品で使用している水及び原材料について、国の基準のほかにコカ・コーラ社独自の安全基準を設けて検査を実施してまいりました。
公的機関による基準値の設定や事業環境の変化などに柔軟に対応するために、放射能検査体制は適宜見直しを行っております。2012年4月1日に施行された「食品中の放射性物質の新たな基準値」についても弊社の放射能検査体制は既に対応しており、これまでの検査について問題ないことを確認しています。
上記の通り、東日本大震災以降、コカ・コーラ社の製品ならびに製品で使用している水及び原材料については、国の基準のほかにコカ・コーラ社独自の安全基準を設け、頻度を決め定期的に放射能検査を実施しております。現在までの放射能検査の結果基準値を超える値が計測されたことは一切ございません。
弊社の放射能検査実施体制につきましては、福島第一原子力発電所の事故によるリスクが明らかになくなったと判断されるまで維持し、継続して安全性確認を実施してまいります。
■放射性物質の測定について
コカ・コーラシステムは世界共通のマネジメントシステム「KORE」の品質基準に基づいて、震災以前より製品に使用される水の放射性物質値を測定しています。
東日本大震災後以後は、水、原材料および製品について日本及び海外の外部検査機関に検査を依頼しています。
また、外部機関による検査だけでなく、日本コカ・コーラ分析検査室にNaIシンチレーションスペクトロメータ(検出限界10Bq/kg)を2台導入し、放射能測定を実施しております。測定は、海外の検査機関によるトレーニングを受けた社員が担当し、厳密に測定を実施しています。
日本コカ・コーラ分析検査室で一日に検査できる検体の数は100以上。コカ・コーラシステムの各工場と原料メーカーから送られてくるサンプルを調べます。福島第一原子力発電所からの距離や品質特性などを考慮して、検査を実施しています。
(1)日本コカ・コーラ分析検査室に導入されている放射能測定装置 |
(2)専用の容器にサンプルを入れ、検査します |
(3)この装置により、100 種類以上の放射性物質の値を測ることができます |
(4)検査員はいずれも専門機関によるトレーニングを受けています |