調書ねつ造容疑の警部補、捜査情報漏えい
兵庫県警の警部補ら4人が、覚醒剤をめぐる事件に関連し調書をねつ造したとして逮捕された事件です。この警部補が知人の男に捜査情報を漏らしていたことが分かりました。
虚偽有印公文書作成の疑いで逮捕されたのは、兵庫県警社署の警部補、常深洋蔵容疑者(52)と、巡査部長の松本和也容疑者(33)、それに知人の男らあわせて4人です。4人はおととし12月、「暴力団組員が覚醒剤を所持しているのを見た」といううその調書を作成した疑いが持たれています。
JNNは、この調書が社警察署内で作成された際、4人の会話を録音したデータを入手しました。
「(覚醒剤を)3月以降は見ていないですね?」(松本容疑者)
「持っているところをダイレクトに見たというのは・・・」(知人の男)
「適当に2か月程前に見たとか書いとったらええやん。一緒やで、もう調書取っとんねんから」(常深容疑者)
「注射器とか入ってなかったという話ですが、信ぴょう性高めるために入れておきます」(松本容疑者)
さらに常深容疑者は、知人の男らに暴力団組員の犯罪歴など捜査情報を漏らしていたことも分かりました。
「こいつ前科前歴はないんですか?」(知人の男)
「前科、シャブあったわ」(常深容疑者)
「シャブだけ?」(知人の男)
「3件あんねんけどね。犯歴見れるねんな」(常深容疑者)
「すごいな。(情報が)全部入ってんねや。拳銃で前(前科)あったんですか?」(知人の男)
「うん。前に銃刀法ありまっせ」(常深容疑者)
JNNは逮捕前、常深容疑者に電話で話を聞いていました。
「悪いんですけどね、うちの副署長を通じてくれませんか?」(逮捕前の常深容疑者 去年11月)
Q.社署でいいのか?
「そうです。直接お話できませんのでね。切りますよ。しつこく電話せんとってください」
Q.犯歴漏らしているかどうか?
「・・・」
取り調べに対し、常深容疑者は、虚偽有印公文書作成についておおむね容疑を認めているということです。兵庫県警は容疑を裏付けるため、13日、社警察署を家宅捜索するとともに、情報漏えいについても捜査しています。(13日17:31)
TOPICS
TBS報道コラム
今日のお天気
iPad&iPhoneアプリケーション「TBSライフ」
バーチャルなリビングルームには毎日かかせない情報や機能が溢れています。アラームで朝起きて、最新のニュース番組やお天気をチェック!