日本海新聞に掲載されました
日本海新聞に卓司が掲載されました。
世代超えた出会いの場を提供
「社会孤独」解消目指す
「民間の公民館」をコンセプトに5月、多目的交流施設「ラフィール」が米子市西福原6丁目にオープンした。運営会社CEO(最高経営責任者)の濱澤卓司さんに施設開設の狙いなどを聞いた。
-ラフィールはどんな施設ですか。
「建材倉庫を改装した鉄骨一部二階建ての施設で、研修・会議室、仕切りのある大広間、シンクやレンジを備えた調理実習室、ギャラリー、創作料理を提供するレストランなどを備えています」
-開設の経緯は。
「米子市を拠点とする地域貢献ボランティア団体が活動する中で、孤独な人の増加という社会課題に突き当たりました。アパートやマンションに住んでいて、隣に誰がいるのか分からないような匿名社会への流れは地方でも押しとどめようがありません。『社会孤独』の解消を目的に、施設運営会社を昨年12月に立ち上げました」
新コミュニティー
-ラフィールが目指すものとは。
「サークルやまちづくり、NPO、文化・芸術団体などの活動を支援するとともに、世代を超えたフラットな出会いの場を提供することです。思いや目的、行動でつながるコミュニティーをつくり出していきたい。そのための情報をツイッターやフェイスブックなどソーシャルメディアも活用して発信しています」
-高齢化への対応も社会課題ですが。
「施設はどちらかと言えば若者向けのデザインですが、高齢者の経験や知識を若者に伝える循環を強く意識しています。中心市街地ではなく、駐車場を確保できるこの地を選んだのも高齢者と若い世代の交流を意図しているからです。ご高齢の方にもまず訪れていただこうと、平日の昼間に65歳以上無料のお茶会も開いています」
地域のショールーム
-ギャラリーは地元作家の力作ぞろいですね。
「施設には『地域の人、モノ、コトのショールーム』という性格もあります。これまで地元作家の立体造形や書道などを展示してきました。私たちのふるさとには『ロハス』『スローライフ』といった地方ならではの生活スタイルを実践できる素晴らしさがあります。そうした環境の中で創造された芸術作品を見ていただくことで、生活が豊かになればと思います」
-自主企画や今後手掛けたいことは。
「毎月1回、日曜日に新鮮朝採れマーケットを開催しています。生産者直売の野菜市や手作り品のフリーマーケットです。先日はフィリピン独立記念日にちなみ、フィリピン料理を味わったり、歌や踊りを楽しむ催しを開き、山陰に住む150人ものフィリピン人が参加しました。施設を拠点にした活動はもちろん、今後は移動販売を通じた中山間地のにぎわい創出などにも取り組みたいと考えています」
<プロフィル>はまざわ・たくじ 米子市出身。
米子松蔭高校卒業後、玩具小売店店長、建設会社勤務、生命保険会社マネージャー、飲食店経営などを経て昨年12月、知人らと株式会社ラフィールを設立し、CEOに就任。米子市を拠点とするコスプレ地域振興研究会会長。ダラズFMの「It's笑Time」(日曜午後10時半)で「みっちぇる」の名でパーソナリティーを務める。米子市上福原。40歳。
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