新年早々Liveがあるのは素晴らしい事だ。毎年そう思う。開催する側の準備は大変だろうが。


歌舞伎町に移った新宿ロフトは2回目。約2年振り。早く着いてしまったのでウロウロと歩いていたのだが、とにかくホストに声を掛けられる。Liveでなければ歌舞伎町へ行く事もないが、昔とは随分と変わったな、と思う。しかし、我々はオフィシャルツイッターの写真に喜々としながら相手にしない(笑)。


さて、定刻に開場。
前回のLiveからそれ程間がない上に、平日、仕事始めの方も多かったであろう。待っている人の数はそこそこ。私は割と早めの番号であったが、更に実際の番号よりも早く入れたので、二番目に希望の場所を確保。


今回はO.A(?)有りとロフトのサイトに書かれていて、リンクが貼られていたオフィシャルサイトを覗いたら、私の一番苦手な《デス》何とか…。歌い方も声質も苦手な上に、狭い会場でFanの人が目の前で一斉に頭を振るから、埃でくしゃみは出るし(笑)。音楽は好みだからどの様なジャンルでも勉強だと思って聴くが、私の場合はこの手の歌い方から学ぶものはない。パフォーマンスには品がないし…。ロックに品?と言われるかも知れないが、どの様な音楽であっても、品格と誇りはあると思う。残念ながら、せっかくの44MAGNUMのLiveに臨む気分ではないままオープニングSE「Enter」が流れ始めた。

このSEだと「今日もIGNITIONから演るのかな?」と期待しているとメンバー登場。ここのステージは近い。横幅と比較して若干奥行きがある感じなので、JOEさんだけはあまり近く感じないのだが。

JIMMYさんは黒い衣装に白いフライングV。色々なタイプの黒い服を持っているのだなぁ…と感心。お正月早々も、JIMMYさんは格好良い(《格好良い》に時期は関係ないか…。)メンバーを観察している内に段々と気分が高揚して来た。


準備が整い、始まった本年最初の曲は「Say My Love Was Nothing」。やはり44MAGNUMの曲は好きだ。 一気に引き込まれる。JIMMYさんもギターを持ち上げたり、真ん中へ来たり。でも、ステージの天井にある梁が丁度手を上げる辺りにあるので、ヒヤヒヤしながら見ていたり…。
冒頭の3曲を、『IGNITION』『44MAGNUM』『STILL ALIVE』から一曲ずつ選んで来る辺りが面白い。

3曲が終わった所でMC。正確にはMCと言うより何か叫んだ程度だが、私の所から何とか見えるJIMMYさんの曲順表には「MC」と書いてある。そして「High School Uproar!」と曲紹介をするが、始まらない(笑)。それはそうだ。JIMMYさんはギターを持ち替えて準備している最中。客席からはそれがよく見えているから、観客も笑ってしまう。MCの間にギターを持ち替える算段であろうに、話もせず曲紹介をしているSTEVIEを見ながら、私も笑ってしまった。実は、この日のSTEVIEは少々暴れ気味。いや、荒れ気味?
(因みに、この日は2本のギターを交互に使い分けていた。)

MC後も新旧取り混ぜた、最近の44MAGNUMらしい内容。「”マガイモノ"」は決して激しい曲ではないが、この曲独特の雰囲気が場内を圧倒する。

私の位置からは袖のスタッフがよく見えたが、5曲目位だったか、JIMMYさんのアコースティックギターと椅子が用意されているのに気付いた。そうしたスタッフの動きを見ていた時か、JIMMYさんを見ていた時か、将又JOEさんを見ていた時か定かではないが、その様な時に事は起きた。
ふと、気付くとSTEVIEの顔が異常に近い。しかも、避ける間もなくSTEVIEの手が私の後頭部を抑えている!
「えええっ!」
と思い避けようとしたのだが、遅かった…(笑)。暫し、大笑いしてしまった。これは私の場合だが、とにかくSTEVIEは、色々な観客と絡んでいた様だ。
しかし、数多くLiveへ行っているが、この様な事をされたのは初めてだ。私、彼に何かをしたかしら?

MCの間にアコースティックギターと椅子がセットされた。勿論「This Time」。JIMMYさんのギターが始まり、STEVIEがスタッフに呼ばれ(た様に見えた)、STEVIEとスタッフが袖で話していると出て来たのはPAULさん!そして、そのまま歌い出した。


「ええっ!?」


場内は大歓声!!皆、オフィシャルツイッターでPAULさんの出演は知っていただろうが、前回12月21日と同じ様に“アンコールだけ”だと思っていたから、本当に驚いた。
次の曲「Show Time」でもPAULさんは歌い続け、それどころか観客との掛け合いを延々と楽しんでいる!

PAULさんが出て来て解放されたとでも思ったのか、STEVIEは左右のスピーカーの台に何度も乗って観客を煽ったり、更に大暴れ。気付くと歌っていない(笑)。PAULさんも観客を煽って歌わない時もあるので…、要するに誰も歌っていない時も何度か…。2人もボーカリストがいるのに、歌い手がいないとは…(笑)。
更に、PAULさんまでもがスピーカーの台に跳び乗って、我々をハラハラさせたり。

MCでは、STEVIEが何回か
「PAUL、出て来るの、早過ぎ!!」
と言っていたが、やはり予定外だったた様だ。でも、PAULさんは戻る様子を微塵も見せない。
4月4日の件について触れていたが、その時に最前列のJIMMYさんFanの方が「平日は無理。」
と、多分、何気なく声にしただけなのだろうが、それを聞き付けたSTEVIEが
「平日でも来て〜。」
と妙に絡んでいる(笑)。
また、来月PAULさんが52歳の誕生日を迎えるに辺り
「俺が52になったら、JIMMYは直ぐ53だから。」
とのPAULさんの発言に、JIMMYさんが反応していたのには笑ってしまった。

他にはTOKIがアメリカ、カナダへ行くと言う話があり、これがBANさんを観れられない理由ね…、と考えたり。この日も物販宣伝コーナーはなかったが(笑)、かなりの声援を受けていた。TOKIがサポートを始めてから約1年。正直な所、最初は不安な気持ちで観ていたが、最近ではかなり安心して観られる様になった。

さて、演奏は進み、「In The End」の時だったと思うが、暴れたSTEVIEがJIMMYさんのギターにぶつかるアクシデントが…。

「あっ。」

JIMMYさんの調子が…。幸い音が出ない等のトラブルはなかったが、これ以降のJIMMYさんの動きがピタリと止まってしまった。
曲が終了後、JIMMYさんが何か言いたげだったのだが、それに気付かないJOEさんがそのまま次の曲へ入ってしまい…。この辺りからはJIMMYさんが心配で堪らない…。
それでも勢いのある曲が続き、Live自体はドンドン盛り上がる。
そして本編最後は「Too Vain」で格好良く締めてくれた。


アンコールは「I Just Can't Take Anymore」から。 楽しく一緒に歌える曲だ。やはり楽しい♪
続く「Street Rock'n Roller」で更にLiveは盛り上がり、終わった所でメンバー退場…。

しようとしたら、スタッフに止められた(笑)。よく見ると、曲順表には「アンコール」ではなく「SESSION」と書いてある。どうやらそのままゲストを迎える予定だった様だ。
セッションは、先に出たBandのボーカルだけが登場。曲は「Satisfaction」。
いつもの掛け合いは、PAULさん、STEVIE、ゲストボーカルが交互に掛ける。このボーカリスト、所謂ハードロックとかヘビーメタルとは全く違う歌い方なのでどうか?と思ったが、声の響きが全然無くて驚いた。こうした声質だから、「デス」何とかと言う歌い方を選んだのか、あの様な歌い方をしているから響く声を出せなくなってしまったのか…。
(響きが分かり難い様なら、声の通りと置き換えて頂きたい。)
それはともかく、その歌い方をPAULさんが真似をしたのは可笑しかった。後ろでJIMMYさんも少し笑っていた(笑)。

「Satisfaction」が終わり、メンバーが退場。後方のお客さんが減っているのは気付いたが、アンコールを掛けるとメンバーは出て来てくれた♪

今回もこの曲が残っていた。
「Your Heart」で大いに盛り上がり、本年最初のLiveは終了。前半、私的には色々あったし、ギターの音量が物足りなかったが、終わり良ければ全て良し(笑)。

最後、JIMMYさんは
「明けましておめでとうございます。」と言って帰ろうとしたら、PAULさんに手を引かれてステージ真ん中へ。その手の繋ぎ方が何とも言えなくて(笑)。
そして、カーテンコールにて、この日の一切は終了。

今年への期待が膨らむLiveだった。


1.Say My Love Was Nothing
2.Souls
3.Take Me To Your Heart
MC
4.High School Uproar
5.”マガイモノ"
6.It's Too Bad
MC
7.This Time
8.Show Time
9.No Standing Still
MC
10.In The End
11.The Wild Beast
12.Too Vain

アンコール
13.I Just Can't Take Anymore
14.Street Rock'n Roller

SESSEION
15.Satisfaction

アンコール
16.Your Heart