第5話   −亜里砂−

 

 

半年ぶりの姉弟再会、色々話したかった、聞きたいこともたくさんあった

麗華は森羅をじっと見つめた

森羅は姉の視線に恥ずかしそうにうつむいた

喋れないもどかしさ、愛する弟を目の前にして抱きしめてやることもできない

麗華は縛られた後ろ手を解こうと必死でもがいた・・・・

しかし、厳しい縄目は緩むどころかもがくほどにくい込んでくるように思えた

そして、縛られた手首の皮膚が擦れ血が滲んだ

 

森羅は黙って目を瞑って静かにしていた

そう、厳しく拘束された姿では現状を静かに耐え忍ぶのが最良の手段なのだ

おそらく森羅は幾たびも自由を奪われて拘束されていたのだろう

自然に身につけた知恵が、少しでも苦痛を回避することを覚えたのだろう

麗華も暴れることが無駄だと悟り、静かに瞼を閉じた

そして時間だけが流れていく・・・・・・

何時間の間だ放置されていたのだろうか

身動きの取れないまま立ち姿で長時間過ごすのは想像以上に辛い

額から汗が噴き出す、意識がぼんやりとしていく

更に・・・・・時が過ぎていく・・・・

麗華は混濁した意識の中、オムツの中にオシッコを漏らしていく

ある意味、先輩メイドのお仕置きが功を奏したのかもしれない

なぜなら、オムツが無ければそのまま下半身と床を濡らしていたからだ・・・・

 

「うぐぐぐぐ・・・・・・」

隣で森羅が辛そうに呻いた

再び、森羅の股間を厳しく拘束している貞操帯の下部からポトポトとオシッコが漏れだしていた

し・・ん・・・ら・・・・

薄れゆく意識の中で麗華は心で弟を呼んだ

そして、暗闇の中に沈んでいった

 

バシーン!

頬にビンタを受けて、麗華は我に返った

「うふふふ、気持ちよくおねんねしてたわね」

麗華の目の前には全身を黒革で包んだ亜里砂が仁王立ちで鞭を手に立ちはだかったていた

「うぐぐぐぐ!!」

麗華は驚愕の眼で亜里砂を見つめた

「ふふふ、驚いたようね」

「あなた・・・麗華って言ったよね」

「私と同い年だそうね、なるほど・・・・・・」

「噂に違わず綺麗ね・・・姉弟そろって美男美女ってところか」

手にした鞭で空を切る

パアーン!クラッキング音が倉庫に響く

ビクン!麗華の縛られた体が反応する

「美人さんだけど、あなたの態度は好きじゃないわ」

「もっと、許しを乞う哀れな態度を示しなさい」

「その折れてない心をズタズタにして、私の前にひれ伏すようにしてあげる」

亜里砂・・・・・・

大田原家の一人娘、才色兼備の可憐な美少女

しかし・・・・その性癖は極めつきのサディストであり、相手の泣き叫ぶ姿が大の好物なのだ

全身を包み込む黒革のキャットスーツ、オーバーバストの黒革のコルセットでウエストを極端に締め上げている

手首に金の鎖のついた黒革のショートグローブ、柔らかく上質なニーハイブーツ、このブーツも太腿の部分に金の鎖があしらってある

そして、太腿までまでしっかりと編み上げられている

ピューン!

手にした鞭は、1.8mはあろうかと言う細くてしなやかな一本鞭である

その一本鞭で空を二度切ると、縛られた麗華のウエストにめがけて飛ばした

ビユーーーン!!

バシーィィーン!!!!

「うぐわああぁぁぁぁぁぁーーーーーーーー!!!!!!!」

鞭は麗華のウエストに巻き付くように張り付いた後、服を引き裂いて離れていく

猿轡の奥から絞り出すような叫び声を発する

「うふふふ、良い声ね!」

「次、行くわよ!」

ビューーーン!!!

バシィィーーーン!!!!

今度は麗華のふくよかな胸を直撃した

「うく゜わぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーー!!!!!」

縛られた麗華の体が弓なりにのけぞる

胸のボタンがはじけ飛び、服が引き裂かれ乳房の上に赤い線が刻まれる

「素敵♪」

「虐めがいがありそうね、楽しみだわ」

「うぐぐぐぐぐぐぐぐ」

その様子を隣で見ていた森羅が猿轡に封じられた口で必死で亜里砂に訴えた

「ふふ、森羅ちゃん、お姉さんはとても根性がありそうね」

「嬲りがいがあるわ」

「うぐうぐうぐぐぐぐぐ・・・・・・」

「何が言いたいの?言葉になってないから解らないわ」

「ちゃんと言いなさい」

「うぐぐぐぐぐぐ」

「わからないわよ!、赤ちゃんね森羅は・・・あはははは!」

亜里砂は森羅の股間に手を持っていくと

貞操帯のフロントシールドをそっと撫でた

「ふふふ、だいぶ溜まってるでしょう」

「この前、鍵を外してから二週間以上経ってるものね」

「まってなさい、お姉さんの根性をたたき直してから、遊んであげるから」

チュッ!

亜里砂は縛られ猿轡をされた森羅の口にキスをした

猿轡に赤い口紅のキスマークが印された

 

「さて、気丈なお姉さん、弟の前だもの頑張ってね」

「行くよ!!」

ピューン!!

バシィィーーーーン!!

「うぐわぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーー!!!!」

今度は太腿に巻き付くような、強烈な巻き鞭だった

太腿に赤い線が刻まれると、すぐに、みみず腫れになっていく

「そーれ!」

連打しようと、鞭を振りかざした亜里砂の手が掴まれた

「それくらいにしておきなさい」

大田原浩三だった

「お父様・・・・」

「だって、この・・・・生意気な・・・」

「お前は過激でいかん、もう少し穏やかになりなさい」

浩三は物腰の柔らかい、いかにも温厚そうな紳士だった

「後から、森羅君とゆっくり遊べばいい」

「私は、この麗華さんに話があるんだ」

「・・・・・・つまらないの・・・」

「せっかく、この女を土下座させてやろうと思ったのに」

「いいから、そのくらいで・・・」

「わかったわ、お父様に免じて許してあげる」

 

大田原は後ろに控えている執事の中川に命じた

「麗華さんを私の部屋にお連れして」

「はい、承知しました」

中川は深々とお辞儀をすると、縛られている麗華の縄を解き始めた

「中川!その女は後で良いから、森羅をお仕置き部屋へ!」

「承知しました、では先に森羅さんをお連れします」

中川に縄を解かれた森羅は長時間の立ち縛りにその場に崩れ落ちた

「こら!だらしないぞ!私のワンコ!」

全裸に貞操帯だけの森羅に金属の首輪を嵌めると、鎖を繋いで

「さ、私の可愛いワンコ君、二人だけでゆっくり遊びましょう」

鎖を引かれ、森羅は四つん這いの姿で歩き出した

それが・・・・当然であるかのように・・・・

倉庫を犬のように四つ足で歩きながら・・・・森羅はチラリと振り向き様に悲しげな目で姉を見上げた

 

 

 

続く

 

 

 

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