頑丈グランドホテルで解賭が宿泊する部屋は、20000000号室と為った。そして偶然にも、翔太と同じ部屋だった。こんな幸運、滅多に在る物ではない。2人は喜び合った。
ホテルに到着してから1時間は、自由時間に為った。解賭がギャンブル店を探しに外に出ると、翔太が後から追い着いて来た。
ホテルを出て直ぐの所に、巨大遊園地・頑丈アイランドが在る。これだけ大きいと、ギャンブル店の1つや2つ在るんじゃないかと、解賭は考えた。そして、頑丈アイランドの周りを歩く。直ぐ横には高層ビルが立ち並んでいる。暫くして飲食店街が見えて来たので、入って見る事にした。
比較的広い道路だった。ずっと活発そうな店が続いていたが、1軒だけ、怪しげな店が在った。それを最初に発見したのは、翔太だった。
「おい……あれ何だよ」
と、翔太が解賭に話し掛けた。解賭は「ん?」と言って振り返った。
確かに翔太が指差す方向には、怪しげな店が在った。占いの館の様で、看板には、情報の館とだけ在った。……怪しい。解賭達は、入って見る事にした。
「今日は~……誰か居ませんか~?」
中には、誰も居なかった。入口から直ぐの所に、木製の変わったデザインの机と椅子は在った。机には、紫のテーブルクロスが掛けられていた。
「御客さんかい」
「ひいいいいいいいいいいいいいいいいいッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
店の奥の方から、紫の頭巾を被った1人の老婆が現れた。だがそれが余りに行き成り過ぎた為、解賭達は驚いてしまった。だが良く見ると、その老婆からは、温厚そうな印象を受けた。
「何か、情報を知りたいのかい? 此処はそう言う御店だよ」
「だから情報の館か……」
と、解賭達は納得してしまった。しかし解賭ははっとし、老婆に質問した。
「この街に、ギャンブル店は在りますか? 出来れば、違法の……」
老婆は椅子に座り、何処からか1枚の図面を取り出した。そして、その図面に向かって、何かを念じ始めた。ぶつぶつと何かを呟いても居る。そして暫く経った頃、老婆が突然、
「判ったよ」
と言った。解賭は訊いた。
「それは何処に在るんですか?」
老婆は答えた。
「明日の午後9時から午前6時までの9時間、頑丈アイランドのギャンブルコーナーで【ANOTHER GAME】が開催されるよ。言って見な」
その夜、解賭と翔太はベッドの上で話し込んだ。
「【ANOTHER GAME】……行くか」
「でも、警察が賄賂貰って黙る位のギャンブルだろ? はっきり言って張合無いぜ」
「でもさ……俺には、ヤバい香りがするんだ」
頑丈島は、次の朝を迎えた。
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