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 LIAR GAMEの様なゲームではなく、サバイバル系の作品にしたいと思って書き始めました。今回は長続きするかな……。
第一章 リアル隠れんぼ
#1 招待
「神原様でいらっしゃいますね」
 俺が何時もの通りコンビニエンスストアで買い物をしていると、突然店員の男から声を掛けられた。
 俺の名前は神原優樹カミハラ ユウキ。今年成人式を終えたばかりだが、今ではパチプロとして生活している。父と母は俺が5歳の頃交通事故で死亡し、弟の健二とは大喧嘩したばかりで別居生活を送っている。実質独り暮らしで、寂しさを紛らわす為、時々下町の裏カジノで金を稼いでいる。
「何故俺の名前を知っている? お前は何者だ?」
 俺はその店員に詰め寄った。店員は何故かフフフと微笑し、答えた。
「何故って? それは貴方が、“デストロイ・ゲーム”のプレイヤーだからですよ」
「“デストロイ・ゲーム”だと?」
 勿論俺は、そんな物に参加希望をした覚えは無い。謎は深まるばかりである。
「デストロイ・ゲームとは何だ? 俺はそんな物見た事も無いし聞いた事も無い。人違いじゃないのか?」
「いえ、間違いなく貴方なのです。貴方はデストロイ・ゲームへの参加権利を手に入れた――つまり貴方は、大金を得るチャンスを手に入れたのですよ、神原様」
 店員は遂に声を出して笑い始めた。だがそれは余りにも小さい笑い声だったので、他の客には聞こえていない様だった。
 俺は、コイツは完璧に異常者だと思った。名前を知っていたのは、俺の財布に入っていた運転免許を覗き見たからだろう。こういう奴は無視するに限る。
 俺は店員を睨み付けると、ドアを押し開け外に出ようとした。だがそれを店員が阻止した。
 遂に俺の堪忍袋の緒が切れた。
「何だよ! そんなの知らねえっつってんだろ!」
 だが店員は未だ薄笑いを浮かべている。逆に俺が、気味悪くなって来た。店員は言った。
「良いのですか?」
「は? 何が?」
 次の瞬間店員が放った言葉は、俺には衝撃的過ぎた――――。
「貴方の両親を殺したのは、私達なのですよ……」
 俺の中で、一瞬時間が停止し、また動き出した。だが目に見える風景は、全て歪んでいた。
「俺の……親を……殺したって?」
「はい。そうです」
 店員の余りの冷静さに、俺は現実を受け入れられなかった。だが自分も冷静になって行く内に、店員に物凄い憤りを感じ、俺は店員に掴み掛かった。
「何で殺したんだアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!!!」
 俺は店員の頭を、腫れ上がるまで殴り続けた。だが店員が死ぬ寸前で、他の客が俺を止めに入った。
「そう……貴方が我々に復讐するには……」
 店員は、何発も殴ったのに平気そうに起き上がり、俺に静かに言った。
「デストロイ・ゲームに参加するしか無いのですよ…………」
 第1話が終了しましたが、未だ未だ気を抜けませんね。最低でも一章は完成させたいと思います。ごゆっくりと作品を堪能なさって下さい。


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