学校週6日制検討:現場は教員の負担増加を懸念

毎日新聞 2013年01月13日 02時30分(最終更新 01月13日 02時39分)

土曜日の2時間目。前日に見学したごみ処理場について新聞をつくる4年生=東京都北区立王子第一小学校で2013年1月12日、石丸整撮影
土曜日の2時間目。前日に見学したごみ処理場について新聞をつくる4年生=東京都北区立王子第一小学校で2013年1月12日、石丸整撮影

 文部科学省が土曜日に授業をする「学校6日制」の検討を始める。東京都教育委員会は10年、月に2回まで土曜授業を実施できると市区町村教委に通知した。「平日の授業時間が過密」「子供が土曜日を無目的に過ごし生活のリズムを乱す」などの理由だ。その後、いくつかの自治体で土曜授業が導入されたが、実際はどうなのか。12日、北区立王子第一小(児童数720人)を訪ねた。

 午前9時。1年生から6年生が体育や社会の授業に臨む。授業は11時45分までの3時間。荒木康子校長は「気持ちにゆとりがあるのか帰る時はうれしそう。学力向上の効果もあった」。

 同校の特色は、月1回の土曜授業で、平日と同じ教科を実施していることだ。教科は担任が学年ごとに決めるが、算数や国語、音楽を増やし、新学習指導要領が定める年間の標準授業時数を土曜授業を含めて54(小4)〜85時数(小1)も増やした。時間をかけて教えることができるようになったという。

 保護者の中には「両親が公開授業に参加できる」など賛成の一方、「習い事がある」と反対の声もあり、家族で過ごすため欠席する子供もいるという。

 課題は教員の勤務時間。同校は夏休みと冬休み期間中に休日を振り替えて調整しているが、日曜日にPTAや自治体主催のイベントに出席する教員も多く、負担は大きい。荒木校長は「仮に土曜授業が毎週となると厳しい」と話す。【石丸整】

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