2013年01月02日 泉州エリア/人
昨年9月から和泉市市議会議員になったスペル・デルフィンさん。好きな言葉は「真面目に貫くことが大事」。「4年間で(選挙戦中に)言ってきたことを実現させたい。2013年は、そのために1つひとつ、実績を作っていきたいですね」。和泉市でのフルマラソン開催など、和泉市をアピールできるような政策を形にしていきたい考えだ
大阪プロレス・沖縄プロレス創始者であり、国内外のリングで活躍してきたスペル・デルフィンさんが、昨年9月から和泉市市議会議員として活動している。
「生まれも育ちも和泉市。もっと和泉市を良くして知名度を上げたいと考えたんです。自分が議員になることで全国的にも取り上げられましたし、子どもたちも政治や和泉市に興味を持ってくれます。和泉市のセールスマンになりたいんですよ」。だからこそ、議会でも覆面は取らず『スペル・デルフィン』として議員の職をこなしている。
「和泉市は住みやすいまちで、人口も増えています。市域も広く、自然あり文化あり、いろんなものがあります。でも『これがあるから和泉市に来て下さい!』とPRできるものが少ない。そういったものを作っていきたいと考えています」。
なかでも、スポーツ関連には力を入れている。「設備や環境を整備して、和泉市に行けば、住めば、スポーツをする環境が整っていると言われるようにしたいですね」。また、地場産業などとも連携を模索。「例えば、沖縄では『かりゆしウェア』というのがあって、正装でも着用します。(一方)和泉市には江戸時代から続く和泉木綿があります。そこで、和泉かりゆしウェアが作れないかと考えています」。
「(自分のように)和泉市を良くしていこうと考えている人にとって、市議会議員の仕事は面白いですよ」。では、国政への転身は?「ありませんよ(笑)。府政もないです。自分のできる範囲をやりたいと思っていますから、市政で、和泉のアピールならできるかと。まずは、和泉市に来たらスポーツ選手になれる、それくらいの環境作りをしたいですね」
アピールしたいのは和泉市についてだけではない。市議会議員の仕事そのものも自身のブログで発信している。「私自身、市議会議員がどういった仕事をしているか知りませんでした。市民の皆さんもご存じない方が多いと思うんです。議会以外で議員がどういった仕事をしているかなど、多くの方に知って頂ければと思っています」。
市民の願いや思いも汲んでいきたい。ひとつひとつ、丁寧に。「先日も、自宅前の道が狭く、交通量もあるので道の両側に白線を引いてほしい、といった要望を頂いたんです。すぐに行政へ伝え、実行して頂きました。困ったことや要望があるけど誰に相談していいかわからない時は、市役所に来て頂いて議員や市の職員に相談してみて下さい。意外と解決できることは多いですよ」。それにしても、プロレスには復帰しないのだろうか。
「辞めたつもりはありません。昨年、11月には宮城県の被災地でリングに上りましたし、今年の3月にも神戸の試合に出る予定です。沖縄プロレスも、休眠中にしているだけです」。
主戦場を議会に移し、リングでも観客を沸かせる。スペル・デルフィンの戦いは、今年も目が離せない。
(松尾英隆)