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　このまま絶縁か。ＩＧＦ王者・藤田和之（４２）がＩＧＦ王座ベルトを事務所に送りつけたことが９日、判明。総帥・アントニオ猪木（６９）との亀裂が決定的となった。

　米国帰国前に都内で会見した猪木は、大みそか決戦の小川直也戦後に痛烈批判を行って決別宣言を叩きつけた藤田について「出なきゃ出ないで構わない。もう一回脚光を浴びる機会をＩＧＦで彼はつかんで、それを捨てるなら捨てればいいし、別にどってことないですよ」と改めて離脱を容認する姿勢を示した。

　当初、ＩＧＦ側は藤田が一時的に感情的になったと判断し、早期の関係修復を見込んでいた。しかし、藤田から謝罪の言葉はなく、三が日が過ぎて現在になっても連絡は取れていない。交渉役のサイモン猪木取締役はツイッター上に「藤田さん、このツイッターを見たらｔｅｌお願いします」とわらをもつかむ思いで投稿。

　藤田がツイッターをやっていないにもかかわらずだ…。

　一方、関係者によると藤田は年明けにＩＧＦ王座ベルトを事務所に送ってきたという。「４日にはなかった。到着したのはそれ以降ですね」（同）。藤田の意図は不明だが、“２億円ベルト”返上を意味しているのか。そうだとすれば、ＩＧＦマットはさらなる激震に襲われることになる。

　猪木は継続参戦を表明している石井慧にも「もうちょっと教えないとダメだね。プロは負けて人気が出る選手もいる。そのへんを気づいてくれれば」と根本的な意識改革を要求。「そういうことを教えられるのは俺しかいないと思う」と要望があれば自ら教育を施す考えだ。

　大みそか決戦の余波が収まらないＩＧＦマット。まずは藤田の去就問題の決着が急がれる。