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日本維新の会代表代行の橋下徹大阪市長(43)は11日、同幹事長の松井一郎大阪府知事(48)とともに大阪市内で安倍晋三首相(58)と会談し、カジノを含めた統合型リゾート(IR)を大阪湾の人工島「夢洲(ゆめしま)」に誘致する計画などをまとめた提案書を渡した。会談後「安倍政権ならできると思う」と、実現に向け期待を寄せた。
約20分の会談後「いい意見交換ができた」と満足げだった橋下氏。「思いっ切り強くお願いした」というカジノ構想に「(安倍首相は)非常に興味を持ってくれた」と振り返った。夢洲が埋め立て地で他の地域と隔離できること、周辺にも観光地が集積していることを挙げ、誘致構想が現実的であることを強調した。
松井氏も「IRは進めていこうということで自民党内での議論は進んでいるはず」と指摘。地元住民らの反対が懸念されるが「カジノはIRの5%。あとは会議場やホテル、ショービジネスの施設などが占める」と説明した。
カジノを巡っては維新代表の石原慎太郎氏(80)も東京都知事時代、税収増を狙い「お台場カジノ構想」を提唱したが、法改正の見通しが立たず断念した経緯がある。現在の日本の法律では、刑法185、186条などで賭博行為が禁止されており、カジノの設置は認められていない。
一方、安倍首相は緊急経済対策を盛り込んだ2012年度補正予算案の早期成立への協力を要請。会談後「規制や課題を突破する熱意を感じた。同意できるところもあったので協力していきたい」と、維新との連携に前向きな姿勢を示した。
(2013年1月12日10時33分 スポーツ報知)