日馬、頭蓋骨マッサージで「脳の疲れ取る」…１３日初場所初日

全勝額を贈呈された日馬富士（左）と優勝額を贈呈された白鵬（右）は、報道陣のリクエストの握手を拒否して記念撮影が終わった（中央は優勝額に着色する彩色家の佐藤寿々江さん）

　大相撲初場所は１３日、東京・両国国技館で初日を迎える。１２日は恒例の土俵祭が国技館で行われた。新横綱場所の昨年九州で９勝６敗と不振を極めた横綱・日馬富士（２８）＝伊勢ケ浜＝は、脳をリラックスさせて初場所で横綱初Ｖを狙う。土俵祭後、名古屋市・熊本接骨院の東誠之（ひがし・せいし）院長（６６）を都内に招き、頭蓋骨マッサージの施術を受けた。

　九州場所の不振の原因を「横綱昇進で起こった度重なるイベントによる疲れ」と断言した東氏。そのため治療法を今までと少し変えたという。「集中力を研ぎ澄ませる」ことに重点を置いてきたが、今回は「脳の疲労を取り除く」ことを心がけた。具体的な施術は企業秘密だが、一例としては立ち合いでぶつかり、歯を食いしばる際に使う、あごの関節もマッサージ。「口が大きく開くようになると、脳の疲れも取れる」と東氏は説明した。

　日馬富士が初日の前日に東氏の治療を受けるのは４場所連続だが、継続的に受け始めた昨年名古屋から２場所連続全勝優勝、横綱昇進と勢いに乗った。「横綱として安定した成績を残したい」と気合を入れた日馬富士に、北の湖理事長も「何が何でもと思っているはず」と期待。２場所ぶりの優勝へ脳をフル回転させる。