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大乱闘のクロマティ氏、宮下氏が“和解” 謝罪の来日で25年ぶりに会話

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巨人・クロマティ(右)が中日・宮下の顔面にパンチを見舞う

 1980年代に巨人で活躍したウォーレン・クロマティ氏(59)が、87年6月11日の中日戦で、死球に激怒しパンチを食らわした元中日投手の宮下昌己氏(48)と四半世紀ぶりに“和解”した。クロマティ氏が出演した21日放送の日本テレビ系「深イイ話&しゃべくり007 合体2時間SP」(後9時)に宮下氏が登場。世間の注目を集めた大乱闘を振り返った。

 乱闘事件以降、数回顔を合わせたことはあったものの、一度も話したことがない2人が、四半世紀ぶりに仲直りを果たした。現在、米国で生活中のクロマティ氏は、今回の「深イイ―」のテーマ「危ないプロ野球伝説」出演のために来日した。「一度、直接会って謝りたい」(クロマティ氏)からだ。

 チャンスに強い打撃と明るい性格などで巨人の中核を担い、ファンの心をつかんだクロマティ氏が大乱闘事件を起こしたのは1987年6月11日。熊本・藤崎台球場で行われた巨人―中日戦。7回裏、宮下氏に死球を背中にぶつけられたことに激高しマウンドに駆け寄った。逃げない宮下氏のほおに右フックをお見舞い。両軍入り乱れての大乱闘に発展した。

 この騒動をスポーツ報知は翌日付の1面で「コブシが飛んだ。右のフックが、宮下の左ホオをとらえたのだ。(中略)総出のファイトが始まった」と報道。今でも語り継がれる有名な乱闘事件のひとつになっている。

 クロマティ氏のオファーに、現在は家業の米店を継いでいる宮下氏がスタジオに登場。還暦目前のクロマティ氏が、当時の“ご乱心”について陳謝すると、現役時代よりもふくよかになった宮下氏が左ストレートをお返しし仲直り。これまでなかった2人そろっての笑顔は、超お宝ショットとなった。

 ◆マエケンも登場 〇…2人の和解劇以外にも見どころが満載だ。広島・前田健太投手(24)は、米大リーグ・レンジャーズのダルビッシュ有投手(26)から贈られた言葉について、ヤクルト・宮本慎也内野手(42)は2000安打達成時の秘話などを語る。また、スポーツ報知評論家・達川光男氏(57)の珍プレー集なども見逃せない。

 ◆ウォーレン・クロマティ 1953年9月29日、米フロリダ州マイアミ生まれ。59歳。外野手。米大リーグのエクスポズで活躍後、84年に巨人入りして3度のリーグ優勝に貢献。首位打者を獲得した89年にはMVPにも輝く。91年退団。92年の引退後は米独立リーグなどで監督を務めた。巨人での通算成績は779試合、3割2分1厘、171本塁打。左投左打。

[2013/1/13-06:04 スポーツ報知]

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