2013.1.12 04:31

桑田真澄氏が体罰批判「愛情感じない」(2/3ページ)

高校球児として甲子園を沸かせた桑田氏は、体育会系の部活動における体罰を批判した

高校球児として甲子園を沸かせた桑田氏は、体育会系の部活動における体罰を批判した【拡大】

 小学生の時、監督やコーチから殴られない日はなかった。連帯責任が当たり前で、チームメートがミスをしても「キャプテン、来い」と呼ばれ平手打ちされたり、お尻をバットでたたかれた。

 殴られて愛情を感じたことは一度もない。「なぜだろう」「おかしい」と思ってきた。体罰が嫌でグラウンドに行きたくなかった。体罰で力のある選手が野球嫌いになり、やめるのを見てきた。子どもは仕返しをしない、絶対服従だと思っているから体罰をする。一番ひきょうなやり方で、スポーツをする資格はないと思う。

 体罰をする指導者はたくさんいる。気持ちも分かる。今、中学のクラブチームで教えているが、子どもがふざけて練習を一生懸命しない時などは「殴ったろかな」と思うときもある。

 でも殴って何が解決するのか。体罰を受けた子どもは「殴られないためにどうしたらよいか」と、その場しのぎのことを考えるだけだ。これではうまくならない。自立心もなくなってしまう。

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