遺族に面会した後、沈痛な面持ちで記者団の取材に応じる橋下徹大阪市長=12日午後、大阪市(大塚聡彦撮影)【拡大】
しかし、市の教育委員や教育専門家らと情報交換などをするうち目に入った元プロ野球選手、桑田真澄氏(44)の体験談に「自分の考え方は前近代的」と思い直すようになったという。
桑田氏は12日付のサンケイスポーツ紙面などで、「小学生のとき、練習で毎日殴られていたが、体罰に愛情を感じたことはない。一番ひきょうなやり方で、安易な指導法」と体罰を否定した。
「あそこまで極めた方が言ってることに反論できる人はいない。考え方を改めないといけない。反省している」
さらに橋下氏を深く考え込ませたのは、同校で昨年末に実施した生徒、保護者へのアンケート。「早く試合をしたい」「顧問の指導を受けたい」とする回答が多かったことだという。
「仲間が命を落としたのに異常な世界だ。この雰囲気が怖い。親が意識改革しないといけない。正していくべきです。やりますよ、これは」
橋下氏は今後、教育委員、教育専門家らとスポーツ指導における体罰を排除していく方向で、話し合いを進めていく。
(紙面から)