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【サッカー】

京都橘 初V王手

2013年1月13日 紙面から

◇全国高校サッカー<準決勝>

 全国屈指の吹奏楽部が奏でるメロディーが鳴りやまない。京都橘の2トップが今大会3度目のアベック弾で、初の日本一に王手だ。先制点を決めれば勝つという神話は、府予選から10試合連続。「先制点が取れたし、何より楽しんでできた」。こう振り返ったエースのFW仙頭啓矢(3年)が前半42分、味方のシュートの跳ね返りを右足で押し込むと、後半31分には、左ふくらはぎと右膝を痛めて満身創痍(そうい)のFW小屋松知哉(2年)が、左足で得点王争い単独トップに立つ通算5点目を流し込んだ。

 3得点に絡み、脅威のカウンター攻撃を演出した先輩は、故障を抱える後輩の分まで守備で走り回った。ゲームキャプテンを務めた背番号「7」は「小屋松には勝負どころで走ってほしかった。だいぶ(足を)かばっていたので」と、治療のため早々に引き揚げた小屋松をいたわった。その2年生FWは決勝戦も強行出場する予定だ。

 京都勢の決勝進出は第89回大会で準優勝に終わった久御山以来。「僕らが点を取らないと、チームはのっていけない。絶対に全国制覇をします」。仙頭から高らかなゴール&V宣言が飛び出した。 (関陽一郎)

 

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