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【大リーグ】ダルビッシュに専属捕手 昨季 相性抜群のソトとタッグ2013年1月13日 紙面から
【アーリントン(米テキサス州)大城和美】レンジャーズのダルビッシュ有投手(26)が11日(日本時間12日)、当地で行われたチームのファン感謝イベントに出席。メジャー2年目となる今季は専属捕手をつけて臨むことが早くも決まった。ワシントン監督が明らかにした。昨季途中にカブスから移籍したジョバニー・ソト捕手(29)とコンビを組む。粗暴な性格が悪評を呼んでいる新加入のA・J・ピアジンスキー捕手(36)=前ホワイトソックス=とのトラブルを未然に防いだ形だ。 無意味な衝突を避けることができた。エース格のダルビッシュに専属捕手が付けられることになった。ワシントン監督によると昨季から相性の良かったソトがマスクをかぶり、トラブルメーカーのピアジンスキーとはコンビを組まないことになった。 「ソトは、ダルビッシュといい関係を築いた。ダルビッシュが望んでいることはすべてやらせていた。リラックスさせるのもうまい」と同監督。昨年は打が売りだった正捕手ナポリ(現FA)との呼吸が合わず、7月に入ってプチスランプを抱えた時期もあったが、同月末にソトがカブスからトレード移籍すると見違えるような安定感が復活した。8月12日のタイガース戦からの終盤8試合で5勝(1敗)、防御率2・35をマーク。年間勝ち星を日本人新人最多の16勝に伸ばした。 ダルビッシュ本人によると、移籍直後のソトに「好きなように投げさせてほしい」と訴え、すんなりと理解してもらったことが好投を引き寄せたという。この日の記者会見ではソトが専属捕手になることについて尋ねられたが、「それはワシントン監督に聞いてください」といなした。 指揮官の決断もファインプレーだ。ピアジンスキーともバッテリーを組んでいれば、トラブルになる危険性をはらんでいるからだ。2011年に米誌メンズ・ジャーナルの調査で、最も嫌われている選手の第1位に選ばれたほど。ジャイアンツ時代の2004年のキャンプでは股間に打球を受けて倒れると、心配して駆け寄ってきたコーチの股間に膝蹴りを食らわせたエピソードもある。武勇伝は数知れずで、素行の悪さは天下一品だ。 ダルビッシュも今季に向けて並々ならぬ思いだ。会見で「チームが優勝できるようにということだけ。けがなく1年(過ごしたい)」と抱負を口にし、「去年の出来を自信にしていったら良くならない。自身も変化しているので、その状態をキャンプでしっかりとみたい」と話した。 悪妻は百年の不作という言葉もある。厚い信頼関係を築くことができた“良妻”ソトを女房役に、飛躍の年につなげる。 PR情報
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