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橋下氏「許されない」体罰自殺問題に激怒

記者会見する橋下徹大阪市長(共同)
記者会見する橋下徹大阪市長(共同)

 大阪市立桜宮高2年でバスケットボール部主将の男子生徒(当時17)が、顧問の男性教諭(47)から体罰を受けた後に自殺した問題で、10日、生徒が自殺前日、母親に「今日もいっぱい殴られた。30発から40発かな」と話していたことが分かった。これを受け、橋下徹大阪市長(43)は「(30~40発は)許されない。事実なら犯罪で、完全な暴行、傷害だ」と指摘。市長直轄の100人規模調査チームを設ける考えを示した。橋下氏は生徒の遺族と対面すべく日程を調整している。

 体罰後に自殺した生徒は、30~40発殴られていた。教育的指導の域をはるかに越えた体罰に、橋下市長は「許されないことだ。事実なら犯罪で、完全な暴行、傷害だ」と断言。「学校現場が知っていたのなら、もう、最悪の学校だ」と、言葉に怒気を込めた。

 真っ赤な顔で、定例会見に臨んだ橋下氏は、会見に先立ち、予定されていた退任教育委員への感謝状贈呈式を中止。市教委幹部との緊急会議を開いていた。

 橋下氏は今回の事件を「緊急事態」とし、市長直轄の100人態勢の調査チームを組み、1000万円の予算をつける方針を語った。さらに、市教委に対し「何から何まで問題だ。市教委に活を入れる」とも話した。体罰について、市教委は当初、昨年12月28日に顧問から「数発たたいた」と聞き取り調査を終えていた。だが、この日、同31日には生徒母親から「(生徒が母親に)30~40発殴られたと言っていた」との発言を得ていたことも判明。市教委と学校側の隠蔽(いんぺい)体質があらわになったからだ。

 橋下氏は、小中学校を含めた市立学校の実態調査に乗り出す考えで、今回の顧問教諭については、体罰が常習的で数年単位の場合は、市教委幹部の責任問題に発展させる意向もある。

 一方で、今後の指導方針へのルール作りにも言及。橋下氏自身も中学、高校時代にラグビー経験があり、「僕にとってはビンタではなく、教育、愛情でした」と振り返り、部活動には、目標へ向かい一丸となる厳しい指導が必要とも理解している。

 このため「体罰はだめ、しませんと表で言いつつも、実際には生徒も(厳しい指導を)容認している。そのギャップが(生徒に忍耐を強いて、指導が度を越え)今回の悲劇を招いたと思う」との見解も示した。今回の事件を生かし、厳しい指導の範囲と、越えた場合の罰則など、現実に即したルール作成が必要とした。

 橋下氏は、生徒の遺族と面会する方向で調整を進めていることも明かし「ご遺族の了解を得て、遺書も拝見させていただく」と述べた。【村上久美子】

 [2013年1月11日9時47分 紙面から]

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朝日新聞デジタル