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バレー部顧問、復帰後も体罰 学校は隠ぺい
バスケットボール部のキャプテンだった2年の男子生徒(17)が顧問から体罰を受けた翌日に自殺した大阪市立桜宮高校で、過去に体罰で停職処分を受けたバレーボール部の顧問が、復帰後も再び体罰を行っていたことがわかった。学校側は、前日までは体罰はなかったとしていて、事実を隠ぺいしていたことを認めた。
大阪市教育委員会は10日の会見で「去年11月に桜宮高校バレーボール部で体罰があったことが発覚しましたが、9日午後10時から行われました会見で、お伝えすべきところをお伝えしませんでした。誠に申し訳ございませんでした」と述べた。
桜宮高校では、11年、バレーボール部の顧問(35)が部員に体罰を行ったとして、停職3か月の懲戒処分を受けている。9日に開かれた保護者説明会で、当時、体罰を受けた部員の母親は、この教諭が職場復帰後も体罰をしていたと指摘した。
保護者「私が今ここで言いたいのは、その先生は若い先生です。反省されたかどうかはわかりません。しかし、その先生を含め、この学校を変えて更生させていくのが、学校長、教頭、教育委員会の仕事なのではないでしょうか。直すところをきっちり直さなければ、いけないのではないですか。このままでは、教頭先生、校長先生、体罰はなくなりませんよ」
学校側「謝罪するしかありません。今度こそしっかりとやっていきたいと思います」
この場で、学校は、処分の後には体罰はなかったと説明していた。しかし、大阪市教育委員会が10日に改めて佐藤芳弘校長やバレー部顧問らから聞き取りをしたところ、復帰後の去年11月に、男子部員の頭を平手で2回たたき、体罰を行ったことを認めた。
佐藤校長は「体罰の中でも非常に軽微な体罰であろうと判断したわけです。(バレー部顧問の)将来的なことも少し頭をよぎりまして、大阪市教育委員会には、報告を結果的にはあげなかった。隠ぺいとみられてもしようがないです」と述べ、事実を隠していたことを認めた。
一方、大阪市・橋下市長は、バスケットボール部の顧問による体罰が男子生徒の自殺を招いたとの認識を示し、12日に遺族と面会する予定。
橋下市長「お会いします。スケジュールとかは先方のこともあるので、言えません。ご遺族の方のご了承を得て、最後の遺書も拝見・拝読させてもらいます」
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