安倍首相:橋下氏と会談 維新、補正に協力姿勢
毎日新聞 2013年01月11日 12時58分(最終更新 01月11日 17時01分)
安倍晋三首相は11日、大阪市内で日本維新の会代表代行の橋下徹大阪市長、幹事長の松井一郎大阪府知事と会談した。首相は12年度補正予算案の早期成立に協力を求める方針で、28日にも召集される通常国会を前に、政策ごとの「部分連合」に弾みをつけたい考えだ。
首相は会談で「東京と大阪は成長のエンジンだ」と述べ、橋下、松井両氏が求める特区など規制緩和についても、前向きな姿勢を示した。橋下氏は「構造改革が必要だ。規制緩和は国と交渉してもなかなか進まない」と、政府の迅速な対応を求めた。
会談に先立ち、首相は11日午前の記者会見で「国会で補正予算を早期に通過(成立)させていくことが極めて重要であり、協力をお願いしたい」と語った。これに対し、松井氏は大阪府庁で記者団に「地方の予算編成に悪影響が出ないようにやってもらうのは当然だ。調整しながら早期成立をやれるのではないか」と述べ、予算関連については協力する姿勢を見せた。
首相は橋下氏らとの会談後、神戸でノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥京都大教授と面会する。兵庫県尼崎市で中小企業経営者らとの懇談も予定している。【飼手勇介】