初場所(13日初日)で大関復帰を目指す関脇把瑠都(28)=尾上=が12日、東京都墨田区の両国国技館での土俵祭りに出席した。九州場所で痛めた左太もも裏の回復は順調のようだが、場所前の出稽古は一度もできなかった。「相撲をとってみないと分からないが、状態はボチボチです。まあ、頑張ります」と神妙な面持ちで語った。
故障が続いて2場所連続で負け越して関脇に陥落したが、今場所10勝以上すれば大関に復帰できる。ただ現行制度の1969年名古屋場所以降、過去16例のうち5例しか成功してない。
北の湖理事長(元横綱)は「前半戦が大事。でも10勝は簡単じゃない。関脇だから横綱、大関との対戦が(序盤から)1日おきぐらいにある。その戦い方によっては厳しい」と楽観してない。
実際2日目に過去14勝12敗の難敵、大関琴奨菊との対戦が決定済み。帰り際、大関以上の力士のみに与えられた地下駐車場からの帰路に向かいかけ「あっ間違えた」と一般出口から国技館を後にした把瑠都。再び特権を手にする日はやってくるのか。(竹尾和久)
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