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'13/1/13

井笠鉄道バスを本で追憶



 全国のバスファン有志が、昨年10月末でバス事業を廃止した井笠鉄道(笠岡市)の経営破綻を追った「追憶の井笠鉄道バス」を発刊した。破綻原因の考察のほか、同社の歩みや路線を紹介。車両の写真も載せた。2500円。ファンサイトを通じた通信販売のほか、福山市の福山自動車時計博物館でも販売している。

 B5判、236ページで、400部印刷。破綻の背景や対策、乗車体験記などの4部で編集した。寄稿した名古屋大大学院の加藤博和准教授(交通・環境計画)は、公共交通の厳しい経営環境を指摘し「守るために住民、自治体、事業者が役割の重さを自覚して行動することが必要」と訴えている。

 井笠鉄道は、昨年10月に事業廃止を発表。福山市や笠岡市など沿線自治体は翌月から、他事業者の暫定運行で対応している。

 発刊は広島、岡山両県や東京都など10都道県のバスファン26人が企画した。

【写真説明】全国のバスファンが発刊した「追憶の井笠鉄道バス」




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