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電車脱線、72人死亡 443人けが 兵庫のJR宝塚線

2005年04月26日08時10分

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列車が脱線した現場=25日午前9時46分、兵庫県尼崎市で

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脱線しマンションにぶつかった列車=25日午前9時42分、兵庫県尼崎市で、本社ヘリから

 25日午前9時20分ごろ、兵庫県尼崎市久々知3丁目のJR宝塚線(福知山線)尼崎―塚口間の第1新横枕踏切付近で、宝塚発同志社前行き快速電車(7両編成、乗客約580人)の前から5両目までが脱線した。1両目は、線路から約6メートル脇の9階建てマンション1階部分に突っ込み、2両目は建物に「く」の字形に巻き付くようにして大破した。尼崎市消防局によると、26日午前7時31分までに72人の死亡が確認され、負傷者は443人に上るという。

 1、2両目には乗客が取り残されており、同0時すぎに1両目から女性(46)が救出され、同2時40分すぎには18歳の男性が救出されて病院に運ばれた。さらに7時すぎには19歳の男性が救出されたが、いずれも重傷という。

 同消防局などによると、死者の内訳は男性39人、女性33人で、さらに増える可能性がある。

 高見隆二郎運転士(23)は1両目に閉じこめられているらしい。救出された3人以外にも、生存者がいる模様。

 87年のJR西日本発足以降最悪の事故で、死者数は、1963年の横須賀線鶴見事故で161人が死亡して以来の規模となった。救出作業は夜間に入っても続いており、死者がさらに増える可能性もある。国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は25日、鉄道事故調査官ら7人を派遣した。

 県警などによると、快速は午前9時14分ごろ、手前の停車駅の伊丹駅で所定の位置を8メートルほど行き過ぎて停車。このため同駅の発車がダイヤより約1分半遅れ、スピードを上げて遅れを取り戻そうとしていた可能性があるという。「かなりスピードが出ていた」という乗客の証言もあり、県警は尼崎東署に捜査本部を設置し、近く業務上過失致死傷容疑などでJR西日本本社などを家宅捜索して事故原因を詰める。

 一方、JR西日本は、快速最後尾の7両目から後方に約5メートルにわたって、車輪が石を踏みつぶした際にできる粉砕痕が左レールにあったと発表した。7両目の真下の枕木に傷があり、この付近から脱線したとみられ、同社は「置き石があった可能性が高い」としている。ただ、置き石と事故との因果関係については不明という。現場周辺では昨年8月に置き石を電車がつぶすトラブルがあった。

 JR西日本によると、快速が脱線したのは、踏切の約100メートル手前の右カーブで、計算上、時速133キロ以上の速度が出ていないと脱線しないという。快速は「207系」という電車で、設計上の最高速度は120キロ。現場は時速70キロの速度制限区間だった。

 事故のあったJR宝塚線は、尼崎駅で東西線と神戸線に相互乗り入れし、都心に向かう新快速電車などと接続している。わずかなダイヤの乱れが乗り入れ先の路線にも影響を及ぼすため、乗務員は遅れを発生させずに運行させることを、会社側から求められていたという。

 高見運転士は約11カ月の運転士歴がある。昨年6月、学研都市線下狛駅(京都府)で快速を運転中に同駅を約100メートルオーバーランし、訓告処分を受けた。13日間の再教育を受けた後、通常の勤務に戻っていた。

 25日午後5時過ぎ、1両目の車内に4人が生存しているのが確認され、同6時半ごろ、レスキュー隊員が4人にスポイトを使って水を飲ませた。1人は車両に挟まれたまま、携帯電話で外部と連絡している様子が確認できたという。


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