iPad miniとの比較を中心に、項目ごとに書いてみたいと思います。
Fire HD とKindle Paperwhiteとの比較も1つ項目をつくって、ごく簡単に書きます。
Nexus 7も比較するべき有力な選択肢だと思いますが、ここでは省略します。
結論からいえば、Fire HDは、iPad miniと比較したとき、スピーカー、ディスプレイ、価格、Wi-Fiの速度、などでは優れていますが、一方で、アプリの多彩さなど、iPad miniの方が優れている部分も多いと思います。
一長一短があるという感じです。
また、アップルの製品を使い慣れた方の中には、「慣れ」などの問題から、Fire HDが使いにくいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
Kindle Paperwhiteは、「活字を読むための電子書籍」として、使いやすさ、性能などで他の商品を「圧倒」しているので星5つのレビューを書いたのですが、Fire HDは、他の小型タブレットを「圧倒」しているわけでは全くないので、星4つにしました。
Fire HD、iPad mini、Nexus 7は、利用する方々それぞれの使用用途や諸条件によって、どれを選ぶべきかが大きく変わってくると思います。
[スピーカー]
Fire HDのスピーカーは、高音質で迫力があり本当に素晴らしいです。
私の場合、購入してよかったと思った重要なポイントでした。
iPad miniより遥かに優れていますし、私が持っているデスクトップパソコンと比較しても優れている印象です。
音楽をよく聞かれる方にとっては、Fire HDは魅力的でしょうし、映画、電話機能、ゲーム、でも音質の良さが生きると思います。
[ディスプレイ]
iPad miniが7.9インチ 1,024 × 768(163 ppi) なのに対して、Fire HDは、7インチ 1280 x 800(216ppi)です。
アップルは、iPad mini にRetinaディスプレイを採用しなかったので、Fire HDとの差はかなりあるという印象です。
[価格]
単純に、部品・組立コストと販売価格との関係の面からみても、Fire HDは非常に割安のようです。
あくまで推定値ですが、アメリカの調査会社HISアイサプライによると、Kindle Fire HD(16GB)の部品コストは165ドル、組み立てコストは9ドルで、ipad mini(16GB)は部品コストは188ドル、組立コストは10ドル、だそうです。
ハード(ipad mini)を販売して利益を上げることを目指すアップルと、アマゾンのコンテンツを販売して利益を上げることを目指すアマゾンの戦略の違いが、販売価格の面で如実に表れているようです。
[操作性]
この優劣は難しい問題ですが、私の場合、Fire HDは、直感的に利用でき、ストレスをあまり感じませんでした。
[アプリ]
iPad miniは、iOS の多彩なアプリを利用できるという大変な強みがある点だと思います。
それに対して、アマゾンのアプリストアは、正直言って、かなり貧弱です。
Fire HD では、Google Play Storeも利用できません。
アップルとアマゾンの戦略には、iOS の多彩なアプリを利用することを中心とする「iPad mini」、「書籍」を中心としたアマゾンのコンテンツを利用することを中心とする「Kindle Fire HD」、という相違点があるようです。
アプリと書籍のどちらに重きを置くかが、どちらを購入するのかの判断材料になるかもしれませんが、アマゾンの電子書籍は、iPad はじめ他のデバイスでも読むことが可能です。
以上を総合して、この項目では、iPad miniがかなり有利だと思います。
[デザイン、厚さ、重さ]
デザインは、私の印象ですが、Fire HDも特別に悪いデザインだとは思いませんが、iPad miniの方がかなり洗練された感じがします。
厚さについては、Fire HDが10.3 mmなのに対して、 iPad miniが7.2 mmです。
重さは、Fire HDの395gに対して、iPad miniは、308gです。片手で持つにはできるだけ軽いほうがいいので、395gは少し重すぎる気がしますが、私は許容できるレベルでした。
[バッテリー]
Fire HDは11時間以上、iPad miniは最大10時間、バッテリーがもつと主張しています。
厳密な実験をしなければ、両者の優劣は正確には分からないと思いますが、一応、Fire HDが若干リードというところでしょうか。
[カメラ]
前面のみのFire HDに対して、iPad miniは前面・背面です。
[プロセッサ]
優劣は単純にはつけにくいと思います。
[Fire HD とKindle Paperwhiteの比較]
「活字の書籍を読むための電子書籍」としての機能では、Paperwhiteと並べてみると、やはり、Paperwhiteの方が、字の読みやすさの点でかなり上だと思います。
字の読みやすさだけでなく、重量も、Fire HD はPaperwhiteの2倍弱程度ありますので、Paperwhiteは、活字の書籍を多読するという使用用途では相当な強みがあると思います。
マンガを読むことを考えると、Fire HDの方が優れています。
[その他のFire HDの利点]
1、アマゾンを頻繁に利用される方、あるいは今後その予定のある方にとっては、Fire HDはいい選択肢だと思います。
2、実験をしたわけではありませんが、触ってみた感じとして、頑丈にできているという印象です。
3、Wi-Fiの速度では、iPad mini よりFire HDは優れていますが、期待していたほどではありませんでした。過度な期待は禁物ということかもしれません。
4、Amazonコンテンツであれば無料で保存できるクラウドも、利点だと思います。
5、ディスプレイの周りのベゼル(縁)がiPad mini より面積があり、指がディスプレイを邪魔せずに済みます。
[その他の問題]
1、指紋は少しつきますが柔らかい布でふけば問題なさそうなので、私の場合は、保護フィルムを購入する予定はありません。
2、家電量販店で購入したのですが、お店の人に聞くと、その店舗の場合は、商品は一定程度確保できそうとのことでした。他の店舗の事はわかりませんので、あくまで推測ですが、迷っている方は、在庫切れを 心配して、あわてて買う必要はないかもしれません。
3、USBケーブルでの充電は相当に時間がかかりそうです。私は急速充電器を購入します。
以上です。
繰り返しになりますが、Fire HD、iPad mini、Nexus 7は、利用する方々それぞれの使用用途や諸条件によって、どれを選ぶべきかが大きく変わってくると思います。
私のレビューは拙いものですので、他の方のレビューや諸情報もご覧になって、ご検討ください。
追記
ある出版社によるステルスマーケティングを指摘したコメントを軽率にも複数投稿してしまったため、今、アマゾンさんにコメント投稿を受け付けてもらえない状態です。
そのため、コメントを頂いてもお返事ができないことをどうかご了承ください。申し訳ございません。