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IGDA 暴力ゲーム

国際ゲーム開発者協会が銃規制問題を巡り副大統領に公開書簡・・・暴力ゲームは現実の暴力をもたらさない

2013年1月11日(金) 22:54 Text by 土本学(Manabu Tsuchimoto)
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コネティカット州の小学校で発生した銃乱射事件を契機に銃規制の動きが本格化しています。政府はジョー・バイデン副大統領を筆頭としたタスクフォースを立ち上げ、関係団体との協議を進めています。

副大統領はゲーム業界の代表(業界団体のEntertainment Software Associationが対応する模様)も呼び意見交換をする考え。それを前にゲーム開発者で作る、国際ゲーム開発者協会(IGDA)で反検閲・社会問題部会の会長を務めるダニエル・グリーンバーグ氏が今回の問題に関して副大統領宛の公開書簡を発表しました。

銃規制の矢面に立つのは業界を擁護してきた全米ライフル協会ですが、同協会は暴力ゲームの問題を指摘し、ゲームに対する規制もにわかに遡上に上がってきました。

以下参考訳です。

副大統領殿

銃に関するアメリカの問題を話し合おうという申し出に感謝しています。

私たち、国際ゲーム開発者協会(International Game Developers Association / 以下IGDA)は個人のビデオゲーム開発者によって構成される団体です。私たちは米国や世界の主要地域に100以上のチャプターを持つ非営利団体(NPO)で、傘下に30以上の部会や委員会があります。IGDAはゲームデベロッパー同士を結びつけ、ゲーム開発を普及し、様々な問題を解決していくことでコミュニティを育成し、ゲーム開発者のキャリアや生活を向上させることを目的としています。

科学の重要性
他の業界団体と異なり、IGDAはメンバーが所属する企業の製品を科学的に研究することをためらいません。私たちはゲームにおける暴力と、現実の暴力が容易に結びつくわけではないという既存の研究結果に対して、更なる科学的な証拠に基づく研究を加えていくことを歓迎します。

私たちは、どのような政府の新しい研究においても、その全体像が俯瞰されることを要望します。暴力を伴うゲームにおいても、単に負の側面だけを見るのではなく、そのもたらす利益についても考察されることを期待します。例えば、最近の研究では暴力的なゲームを遊ぶことは、実際の暴力に向かうストレスや暴力性を低減させる――蒸気弁の役割を果たす事が明らかになっています。別の研究は、近年の現実世界における暴力の減少は、潜在的に暴力を行使する可能性のある人が街中ではなくゲームの仲でそれを行使していることと関係あると示唆しています。ある心理学者はゲームなどにおける空想的な暴力は健全で、子供にとっても恐怖を知る手助けになると述べています。これらは有益で、命を救う可能性もあります。私たちはこうした研究を提示することができますし、お話することもできます。IGDAはよい研究をサポートし、より向上させていきたいと考えています。

権利
米国最高裁判所は2011年にビデオゲーム開発者は作家、映画監督、音楽家と同様の法的な保護が与えられると判断しました。私たちは私たちの活動が法的に保護されることをとても嬉しく思いますが、決して合衆国憲法修正第一条を悪用するつもりはありません。私たちに与えられた権利は全ての権利と同じく制限されることを理解しています。私たちは中傷的であったり、社会に危険を与えるようなゲームを作りません。政府は人々、特に小さな子供を有害な製品から守る必要があります。ゲームが暴力を生み出すということは科学的に否定されていますが、ゲーム開発コミュニティは権利と共に与えられた責任を理解しています。

責任
ゲーム開発者は自分たちが社会でどのような役割を果たすべきか、時代に対してどのような責任を負うべきか活発に、情熱的に議論を重ねてきました(IGDAはこれをリードしてきました)。私たちが自覚している責任の一つは、より豊かで深いゲーム体験を提供し、ユーザーの生活とって意味あるものを提示するということです。例えば、一部の暴力的なゲームは、そうした描写の無いオプションを提示したり、問題解決やプレイヤーの創造力に基づく遊びを導入しました。他のゲームは、慈悲や思いやりに大きな報酬を与えます。そして多くのゲームは、プレイヤーにインタラクティブに展開していく物語の中で困難な選択肢を与え、その結果を経験させるという難しいレッスンを提供します。さらに幾つかのゲーム開発者は、紛争、いじめ、暴力など現実の問題の解決を目指すようなゲームを作ってきました。政府はこうしたゲームの持つパワーを活かす取り組みに大きな力を与えることができます。

ユニークで芸術的なメディア
最も人気があり、新しい芸術・エンターテイメントの形であるゲームは、作り手の創造性を発揮させるだけではなく、遊び手であるプレイヤーにとっても自分自身を伝える手段となることができます。非常にユニークなインタラクティブ性によってゲームは受動的な一方向の体験ではなく、アクティブで能動的な体験となり、それは多くの人が参加するマルチプレイヤーの環境で指数関数的な広がりを見せます。

政府はこの発展途上にあるメディアを社会的な悪であるとスケープゴートにすべきではありません。米国政府は偽りの研究をもとにして1950年代に漫画業界に対して取り返しのつかない損害を与えました。漫画業界は今日においても回復することができていません。暴力的な漫画を検閲することは青少年の非行を減らさず、識字率を底上げすることもなく、単に楽しみを奪い取る結果にしかなりませんでした。ゲームの検閲は同様の予期せぬ結果をもたらす可能性があります。皮肉にも現在、政府は識字率を上げる政策として漫画を用いています。直感的には理解できないかもしれませんが、ゲーム、あるいは暴力的なゲームでさえも問題解決の一部となり得る可能性があるのです。

私たちは凄惨な数多くの銃乱射事件の被害者や遺族と想いを共有しています。私たちは現実世界の暴力を減らしていくという取り組みを全面的にサポートします。しかし、その努力が非科学的な根拠に基づくものであったり、有意な変化をもたらさないものになる事は望みません。この取り組みは非常に重要なものであり、協力して立ち向かっていくのを楽しみにしています。

ありがとうございました。

ダニエル・グリーンバーグ
反検閲・社会問題部会 会長
国際ゲーム開発者協会


■著者紹介
土本学(つちもと まなぶ)
1984年山口県出身。在学中にインサイドを立ち上げ。2009年からGameBusiness.jp編集長も。興味関心はゲームビジネス、ウェブメディア、リサーチなど。Twitterでもつぶやいてます。facebookはこちらGoogle+。何かありましたらご気軽に。株式会社イード



IGDA Offers Counsel To Biden Task Force On Gun Violence(IGDA)
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