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地方
越直美・大津市長就任1年 自己評価は「0点」
2013.1.12 02:11
■「いじめ問題 反省すべき点多い」
大津市の越直美市長は11日、就任から間もなく丸1年を迎えるのを前に、「マニフェスト(公約)はかなり達成できたが、いじめの問題については反省すべき点が多い。点数にするなら『0』」と1年目を振り返った。また2年目に向けて「開かれた行政を目指し、市教委や学校についてもその視点で改革したい」と力を込めた。
昨年1月の市長選で初当選し、女性としては最年少の36歳で市長に就任した越市長。マニフェストとして子育て対策や観光振興の推進などを掲げており、この日の定例会見で、観光面では「京阪電鉄三条駅(京都市)に観光案内所を設けた」などと成果を強調した。
一方、平成23年に市立中学2年の男子生徒が自殺した問題をめぐり、市教委の対応のずさんさが表面化したことについて、「調査が不十分だったと早く気づけなかったことは大きな反省」とし、「マニフェストが達成できたとしても、あまりあるぐらい反省すべきところが大きかった」と、自身に「0点」を付けた理由を説明した。
また会見では、市教委の本郷吉洋委員長が10日の市教委定例会の中で「いじめ防止には、家庭での倫理観の構築が大切」と発言したことにも言及。「市民が市教委に期待するのは、家庭教育に問題をすり替えることではなく、いじめを十分検証した上でどう防いでいくかだ。『責任転嫁』と言われても仕方ない」と批判した。さらに、教育委員会のあり方についても「制度の改正が必要。市長の下に教育長がくるのがいい制度だと思う」と持論を展開した。
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