空気中に漂う直径が2.5マイクロメートル以下の粒子状物質のことで、健康に被害をおよぼす可能性があるもの。ディーゼル車や工場の排ガスのすす成分、火山の噴煙、黄砂、海塩などに含まれている。
PM2.5は肺の奥深くに入り込み、炎症を起こしたり、神経を刺激し、不整脈や血栓などを引き起こす可能性や発がん成分を有しているとされている。
PM2.5よりも大きい、10マイクロメートル以下のSPMと呼ばれる浮遊粒子状物質については、すでに環境基準がもうけられていたが、PM2.5に関しては長らく放置されてきた。
2007年にはじめてPM2.5に関する環境基準が設定されたが、都市部の大部分で基準を満たしていない上に、自然由来のものや大機中の光化学反応で二次生成される場合もあるので、規制のあり方を定めることが困難になっている。