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プトレマイオス朝第2代の王。父王プトレマイオス1世と側室ベレニケ1世(正妻エウリディケの侍女)の間に生まれた。
紀元前285年父のプトレマイオス1世によって共同統治者に任ぜられ、前282年に父の死にともなって王位に就いた。最初の妃アルシノエ1世を謀反のかどで子供たちもろとも流刑に処した後、前278年ごろ実姉アルシノエ2世を妃に迎えた。「フィラデルフォス(愛姉王)」の通称はこの経緯に由来する。この近親婚の慣習はプトレマイオス朝を通じて繰り返されることになる。また、両親や妃アルシノエ2世が亡くなると神として祀り、盛大な祝祭をして自らの正統性を強調し、一族の神格化を図った。
蒐集趣味で知られ、その対象は動物や植物、書物や学者にまで及んだ。40年に及ぶその治世に集められた書物は図書館に収蔵しきれなくなり、やがて新たにセラペイオンの姉妹図書館建設の決定が下されることになる。またプトレマイオス1世を称える祝祭では、王の趣味を反映して、象や駱駝、孔雀、インドの白牛、豹に犀など実に珍しい動物の行列が見られたという。国外にあっては地中海東部の領有を進め、貿易によって莫大な利益を得て、プトレマイオス朝は繁栄を極めた。
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